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ある婦人の肖像 中 (岩波文庫 赤 313-6)

ある婦人の肖像 中 (岩波文庫 赤 313-6)

ある婦人の肖像 中 (岩波文庫 赤 313-6)

作家
ヘンリー・ジェイムズ
行方 昭夫
出版社
岩波書店
発売日
1996-12-16
ISBN
9784003231364
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ある婦人の肖像 中 (岩波文庫 赤 313-6) / 感想・レビュー

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遥かなる想い

中巻はフィレンツェを舞台に移す。 マダム・マール夫人の画策通り、 オズモンドと結婚をしたイザベル… 結婚の理想と現実… 自由で高邁なイザベルがどうなっていくのか? 次巻の楽しみ。

2018/06/02

NAO

他人の意見にほとんど耳を貸さず、自分の判断だけを信じて行動する現代的なアメリカ人女性イザベル。今までにない自由を得たことで彼女にとってはそれが小気味いいのかもしれないが、実はそういった自分がかなり危うい状態にいることには全く気づいていない。舞台がフィレンツェに移ると、そこで出会ったマール夫人やオズモンドは、あまりにも魅力的に書かれ過ぎていていかにも胡散臭い。しかも、どんどん話の雲行きが怪しくなっていく。すべてが大仰な昼ドラのようで読むのがしんどくなってきた。

2016/11/22

Gotoran

才気に溢れ魅力的で自由闊達、人生を自己の判断のみで決めるアメリカ女性のイザベル。本書(中巻)では、イタリアが主な舞台。イザベルはフィレンツェに住む駐在員のアメリカ青年ギルバート・オズモンドと結婚するが、彼の圧倒的な自己中心的な自我と妻・イザベルへの真の愛情が欠けていることから、二人の結婚生活は急速に悪化していく。こういう事からイザベルは結婚の理想と現実を目の当たりにする。人物描写と人物分析が微に入り細に入っている、素晴らしい。下巻でのイザベルの運命が気になるところ。

2023/01/10

りつこ

俄然面白くなってきた!いやしかしこの本、中表紙で思いきりネタバレしてくるから下巻は注意しよう。

2017/05/23

みつ

この巻ではイザベルたちのイタリア滞在時の出来事が中心。伯父タチェット氏の遺産を相続し、「1年間世界を見る」(p219)。さらには「3か月間ギリシャ、トルコ、エジプトを周遊」(p225)という、有閑階級らしい豪華な日々が綴られる。次に彼女に言い寄るのは、イタリア在住のオズモンド氏。ここでも恋愛心理とやりとりの描写は精緻を極めるが、身を焦がすような恋愛感情は感じられない。それだけに彼女の選択は唐突の感も。終盤ではより若い世代のパンジーとロウジアの恋愛が中心となり、イザベルの変化もラルフの眼を通して描かれる。

2024/04/23

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