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ねじの回転デイジー・ミラー (岩波文庫)

ねじの回転デイジー・ミラー (岩波文庫)

ねじの回転デイジー・ミラー (岩波文庫)

作家
ヘンリー・ジェイムズ
行方 昭夫
出版社
岩波書店
発売日
2003-06-14
ISBN
9784003231395
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ねじの回転デイジー・ミラー (岩波文庫) / 感想・レビュー

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里愛乍

一読すれば、ひとつは美しい無垢で奔放なお嬢さんに翻弄される青年のお話、ふたつめは女家庭教師が巻き込まれる幽霊譚。格式高げな会話やストーリーの流れなどそれだけでも楽しめるけど巻末の解説が、さらにこれらの作品にぐるぐると捻りを加えてくれます。とくに『ねじの回転』の解釈は考察された分の如何様にも取れるし、またそれを読むのも面白い。読者は明確なひとつの結末を与えられるだけでなく、考えさせられ、それを楽しむ。長く支持されるのも道理かと思われます。

2015/10/13

mm

アメリカ南北戦争が終わって20年足らずたってから、書かれた「デイジー・ミラー」ヨーロッパの社交界の結婚恋愛価値観とアメリカの対比。ヨーロッパでは、フロイト先生がヒステリーの研究をした時に、ぜーんぶ性欲のの抑圧で説明できたような性的タブーのハードルが高かった時代。アメリカではスカーレット・オハラもレットと別れて何年もたってるころ、とすれば、常識が違うのも当然という感じですね。「ねじの回転」は幽霊話か妄想話か意見が分かれてるらしい。どちらとも読めるように書いたかからこそ、回転と言えるのでは⁇と解説にあった。

2018/07/11

サイバーパンツ

『デイジー・ミラー』:郷に入っては郷に従えとはいうものの、やはり母国に強烈なアイデンティティを抱く人にはこのことはなかなか受け入れ難い。それはコステロ夫人たちがデイジーを村八分したことからも明らかだ。別にアメリカやヨーロッパというカテゴリに無理に嵌めなくてもいいのにと思うんだがなぁ。アメリカとヨーロッパをそれぞれ戯画化した登場人物たちのお互いの見え方の違いを華麗に描いた秀作。

2016/04/05

猫丸

W.ジェイムズ関連の本を読んだのを機に。そういえば積んでいたH.ジェイムズにやっと手が出た。まず「デイジー・ミラー」だが、少しの補助線で「三四郎」と「彼岸過迄」に接続する。さて、漱石は本作を読んだのか否か?いわゆるアンコンシャス・ヒポクリットとして女性を捉える表層は共通するのだが。関連してちょっと面白い講演を発見。 http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/lcs/kiyou/pdf_28-2/RitsIILCS_28.2pp129-146VINCENT.pdf

2019/02/04

壱萬弐仟縁冊

1878,98年初出。女家庭教師。governess。住み込みだったようだが。『ねじの回転』で出てくる。その胸中は、「それまでの貧弱な人生では学んでいなかったことを、少なくとも最初のうちは学んだのです」(165頁)。興味を持つ、面白いことを言う、明日を思い煩わないこと。子どもから学ぶ彼女の謙虚さ。最初はガバネスの仕事は灰色の散文と思っていたようだ(175頁)。学科の勉強はすこぶる出来たうえ、気分転換になったり、子供が詩を暗誦していて驚かされたという(226頁)。できた子供だな。ボルトとナットのような関係。

2013/04/24

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