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山椒魚戦争 (岩波文庫)

山椒魚戦争 (岩波文庫)

山椒魚戦争 (岩波文庫)

作家
カレル・チャペック
Karel Capek
栗栖 継
出版社
岩波書店
発売日
2003-06-13
ISBN
9784003277416
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山椒魚戦争 (岩波文庫) / 感想・レビュー

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R

本作の特徴は、主人公がいなく、人間と山椒魚の関わりが多角的に書かれている。それによってリアリティーが生み出されている。人間が自ずから作り出したものによって滅ぼされるのではないかという恐怖。それを具現したのが本作である。80年以上も前の作品であるが、いまだ色褪せない名作である。

2020/04/23

NAO

ナチスの台頭とその危険性をいち早く察知して予言した本。ついに起きた山椒魚の反乱は、冷静に考えてみれば起こるべくして起こったもの。それを事前に予防できなかった人間たちの愚かさを、この本は痛烈に皮肉っている。「人類を滅ぼすのは、宇宙の災害ではまずなく、国家・経済・メンツといったもろもろの要因だけなのだ」というチャペックの言葉は深く、重い。チャペックはナチスの台頭を憂いてこの作品を書いたが、現代では、この「山椒魚」をいろんな国や技術に読み替えることができるのではないかと思う。

2016/07/01

魚京童!

IBMのワトソンのことかな?って思った。そろそろでも彼らなら勝手にやりそうだし。足りないから人と要求するっていうところが面白かった。そこは自分たちでどうにかしようとしないんだ…。星を継ぐ者に出て来たいい人たちに似ているけど、彼らとの比較は時代が宇宙か海かの違いかな。生物界には権謀術数をもってのしてきたあくどい人だけど、いい人にはまだ勝てないみたいだ。だから私はいい人になりたい。

2016/08/24

まあこちゃん

この惑星で人間のみが唯一進化したと思うのは浅薄な考えで、状況さえ整っていれば人間以外の生物が知性の高い生物に進化しうる事もあったかもしれず文明においても、とてつもないものが出現していたかもしれない。著者が人間の比喩の対象に山椒魚を選んだのは、第三紀の大山椒魚の痕跡が人間の祖先の化石と誤ってみなされた事が実際にあったからとか。いつの時代も人間も山椒魚も、やはり争う事からは避けられないのか?考えさせられる事は多かったが、彼等が人間のように読み書きをしたり、法律を作るというストーリーが面白かった。

2017/03/06

アナーキー靴下

SFというかキレッキレの風刺作品。この本を初めて読んだのは20年くらい前だけど、そのときは寓話と言われてもピンと来ていなかった。昔から山椒魚が大好きで憧れの生き物だったせいもあるかも。人種差別は「自分とは違う人間」に対する差別だと思っていたけれど、「自分と同じ人間とは思えないもの」への差別なのだと気づいたのはつい最近。植民地政策とかもディティールを知らなかったせいかよく理解していなかった。今考えるといい大人が無知で恥ずかしい。でもそんなの抜きにしても面白くておすすめの作品。山椒魚ってところがとにかく最高。

2020/08/17

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