KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

マクロプロスの処方箋 (岩波文庫 赤774-4)

マクロプロスの処方箋 (岩波文庫 赤774-4)

マクロプロスの処方箋 (岩波文庫 赤774-4)

作家
カレル・チャペック
阿部賢一
出版社
岩波書店
発売日
2022-08-10
ISBN
9784003277447
amazonで購入する

マクロプロスの処方箋 (岩波文庫 赤774-4) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

旅するランナー

「ロボット」という言葉を生み出したチャペック。彼が自ら演出もした唯一の戯曲。莫大な遺産相続を巡り百年近く続いた訴訟の判決が下る日に、明らかになる不老不死の処方箋。337歳の美女の登場。不老不死の是非·善悪·要否を問われる展開がコミカルに描かれます。アンチエイジングを目指す現代人には少しシニカルに感じるかもしれません。解説に書かれた、ヤナーチェクによるオペラ化の成り行きも面白いです。

2022/11/19

NAO

百年も前のことを、まるで自分が直に見ていたかのように話すエミリア。彼女は、いったい何者なのか。 緊迫する模擬裁判で、エミリアが明かした裁判沙汰になるきっかけとなった富豪の死の原因とは。「不老不死」の処方箋をめぐる、チャペックの3幕物。エミリアが語る、三百年の人生。長生きすればいいという風潮があるが、彼女の言葉はなかなかの重みを持っている。

2022/10/18

風に吹かれて

 例えば、自分が100年早く生まれていたとしても、戊辰戦争、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、関東大震災、第二次世界大戦、阪神淡路や東日本などの大震災、大雨などによる自然災害、戦争も含め地球温暖化を止められない世界、また、オウム真理教のサリン事件や近ごろ増えていると思える死刑になりたい無差別殺人などなど、いつどこで死んでいてもおかしくない、と思った。「不老不死」の術(すべ)を手に入れたとしても生き延びることはできないのではないか。 →

2022/11/26

ムーミン2号

チャペックさんの戯曲。300年生きられる薬があったら処方してもらう? 人生300年になったら、人類はもっと進化するんだろうか? 人びとは幸せになるんだろうか? 戦争はなくなるんだろうか? そんないろいろを考えさせられる。『ブラック・ジャック』に東南アジアあたりの百何十歳だか何百歳だかの老人の話があった。Dr.キリコは安楽死を依頼されている。B・Jはそれでも死なせるな! と叫ぶのだが… そんなエピソードも思いだした。ヤナーチェクがオペラにしているがそれは未聴。

2022/09/19

入江

カレル・チャペックの戯曲を初めて読みました。戦前に舞台で演じられた作品と考えると、存分に楽しめた気がします。コレナティー「〜私たちの社会制度は短命であることを前提としている〜」この議論をもっと深めてほしかったなあ。

2023/02/25

感想・レビューをもっと見る