漫画 坊っちゃん (岩波文庫)
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漫画 坊っちゃん (岩波文庫) / 感想・レビュー
KAZOO
漱石の「坊っちゃん」の漫画版です。私はまた最近漱石の本が出されているので新たに書かれたのかと思いましたら昔の本の復刻版なのですね。見開きで右側に話の簡単な内容、左側に白黒の漫画で滑稽な感じが出ています。解説にこの著者の経歴や当時の状況などが詳しく掲載されていて参考になります。来月は「猫」も出るようです。
2017/01/26
藤月はな(灯れ松明の火)
『坊ちゃん』は小学生の時に弟が読むのを放り出した岩波少年文庫版を代わりに読んで以来でした。戦前には、あらすじだけで展開する漫画版もあったんですね~。しかし、今、読んでみると坊ちゃんは江戸っ子だからか田舎者を馬鹿にしたり、食べ物を粗末にしたり、うらなりの為というよりも自分の建前ばかりな世の中のモヤモヤを晴らすためにポカスカ、やっつけていたりと何だか無茶苦茶な人だと思うのは、私が擦れっ枯らしの大人になったからだろうか?夏目漱石の松江への赴任時代のエピソード(天麩羅密告事件など)も盛り込まれていてニヤリ。
2017/02/10
現在葬送のフリーレンのコスプレ中・寺「葬送のフリーレンて何や!」
何だか嬉しい。夏目漱石生誕150年のお陰でこんな本が復刊した。大正7年の漫画である。漫画と言っても今のコミックではない。左ページに1コマ漫画、右ページには近藤浩一路による原作のあらすじ。このあらすじ文に妙な味がある。字数が少なくアッサリ。この漫画も大正時代のヘタウマといった味わい。近藤浩一路は後に日本画家として大成するので下手な訳はないのだが(笑)。私は戦前の娯楽作品を見るのが好きだ。我々の祖父母の世代がこの本を退屈しのぎに寝そべって読んで楽しんでいたのだと想像すると愉快である。私もその様に楽しんだ。
2017/01/27
Shoji
著者の近藤浩一路という方を初めて知りました。見開きの右ページに物語を、左ページに象徴的な漫画が描かれています。「漫画漫文」と言うそうですが、たいへん味わい深いものです。巻末の略年譜によると、明治生まれの方で、この『漫画 坊っちゃん』の発行は大正七年と書かれていました。そのアーティスティックな効果は現代でも(現代でこそ)斬新で興味深い物でした。物語の方は、再読再読なので坊っちゃんが赤シャツ懲らしめて帰京して清と再会。気持ちよく読了。
2017/05/05
雨巫女。@新潮部
《私-図書館》坊っちゃんの絵本って感じ。へたうまな味わいの本。この作者の別の作品も気になるなあ。
2017/05/21
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