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都市と農村 (岩波文庫)

都市と農村 (岩波文庫)

都市と農村 (岩波文庫)

作家
柳田国男
出版社
岩波書店
発売日
2017-09-16
ISBN
9784003812211
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都市と農村 (岩波文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

最近岩波文庫に柳田の著作が少しづつ納められています。この著作もその最新版ですが、書かれた当時のことが現在にも当てはまるような状況になっていてタイミング的にはぴったりでした。柳田がこの著作を書いた当時は農政官ということで各地の農村を廻っていたということで、フィールドワーク的な感じもします。当時農業は一番の産業であったことにもかかわらず、その従事している人々の格差が大きかったことも書かれています。「文化の中央集権」「農民離村の歴史」など現在の状況を見るかのようです。

2017/12/14

うえ

「私の想像では、衣食住の材料を自分の手で作らぬということ、すなわち土の生産から離れたという心細さが、人をにわかに不安にもまた鋭敏にもしたのではないかと思う」「本当はこのように肥料を莫大に要求する国の方が珍しいのである」「現在の共産思想の討究不足、無茶で人ばかり苦しめてしかも実現の不可能であることを、主張するだけならばどれほど勇敢であってもよいが、そのためにこの国民が久遠の歳月にわたって、村で互いに助けて辛うじて活きて来た事実までを、ウソだと言わんと欲する態度を示すことは、良心も同情もない話である」

2017/11/13

Y. Nishikawa

農村、農業に主眼が有ること、衰退仕掛ける可能性に注目していること、は現代とは異なるが、内容的には、今読んでも新しい。地方のことは、東日本大震災や、昨今急速に進む高齢化から、意識せずにはいられない日々だ。

2017/10/26

フクロウ

タイトルのとおり、1929年時点での柳田國男の「都市」と「農村」についての観察と主張が書かれている。農村の小作農(151-202)及び都市に対する北国からの冬季限定出稼ぎ労働者(137-138)を始めとする原locatioの問題、人入れ稼業(人材仲介派遣業)の問題(134)、共有と公共物の違いの認識(221-222)と不在地主からの土地取上げ(186、224)及び農民組合による農業金融〜譲渡担保禁圧(199-202)、村での互選と衆議を旨とする共和制の指摘(178)など極めて示唆に富む。

2019/03/26

Koushi Kawasoe

農村衰微の原因を、地租改正以後進んだ直接耕作者と地権者の不一致。土地分与の繰り返しによる農民の零細化。緊急時の駆け込み寺として利用されてきた周辺山林を国が整理してしまったこと。農民の副業、添え稼ぎの部類が、都市商業の資本経済に組み込まれたこと。など多岐に渡って説明。殊に、農村の余剰労働力が都市へとプッシュされるという行動様式は今の途上国でも現に行われており、都市資本と人の行動原理から農村問題を考察する手法は現代への示唆に富む。「百姓」「農業」についての基本用語の理解不足をググりながら何とか読了。

2019/01/10

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