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万葉秀歌 下 (岩波新書 赤版 6)

万葉秀歌 下 (岩波新書 赤版 6)

万葉秀歌 下 (岩波新書 赤版 6)

作家
斎藤茂吉
出版社
岩波書店
発売日
1968-11-20
ISBN
9784004000037
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万葉秀歌 下 (岩波新書 赤版 6) / 感想・レビュー

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KAZOO

下巻は巻8以降から採られている作品が収められています。斎藤茂吉の好みの作品は偏っている感じがしました。柿本人麻呂や大伴家持が好きでかなりの歌が掲載されています。というかやはりいい歌は皆が認める感じなのでしょう。東歌も多く採られています。

2015/09/16

獺祭魚の食客@鯨鯢

岩波本がほぼ揃っている神保町ブックセンターで珈琲を飲みながら。 新刊本を買う時は立読みしてよく吟味し「えいやっ」と気合いを入れて選びますが、帰宅後には代金を払う時の熱が醒めていることが少なくありません。 何か男女の恋愛と似ているように思います。 本書では万葉集の四千五百の一割を歌人 斎藤茂吉により秀歌として撰ばれています。歴史に即して並べていないため、目次を手掛かりに探します。 新元号選定以後折に触れて読み込んでいるつもりですが、既知の歌は僅かでした。まだまだです。

2019/11/15

夜間飛行

《神なびの伊波瀬の社の喚子鳥いたくな鳴きそ吾が恋ひまさる》の「よぶこどり」は恋心を募らせる鳥だそうだが、一体どんな鳴き方をするんだろう? この鳥の実体を自分は知らないのに、歌に込められた気持を素直に受け取れるのは不思議である。茂吉はそれを喚子鳥という言葉の喚起力によるのだと説明する。もしかしたら、喚子鳥は実体を喪う事によって却って言葉としての命を得たのかも知れない。そもそも全ての書かれた言葉は展翅板に貼りつけられた蝶みたいに実体を喪っているともいえるが、そこに命を吹き込むのが写生ではないかと思ったりした。

2014/11/13

スプーン

しみじみとした愛の歌が多く、愛の深さに今も昔も無いのがわかる。今回わかったのは「万葉集」とは、わたしや、あなたの、歌であるという事。1200年前に詠われた私の歌である。

2019/03/08

しゅてふぁん

読み始めた頃は初期万葉は苦手だった。しかし最後まで読んでみると、初期の歌は言葉が難しくて読みにくい上に何を言っているのかよくわからない、でも素敵だったなと思えてきた。不思議だ。そのよくわからない魅力について、自分の中で答えが出せるくらい読み込んでいきたいと思える素敵な歌集に出会えて嬉しい。『弱い結句は万葉には絶対に無い。(P120)』と言い切れる斎藤氏が素敵です!

2018/05/27

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