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日本の方言 (岩波新書 青版 C-100)

日本の方言 (岩波新書 青版 C-100)

日本の方言 (岩波新書 青版 C-100)

作家
柴田武
出版社
岩波書店
発売日
1958-04-17
ISBN
9784004121008
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日本の方言 (岩波新書 青版 C-100) / 感想・レビュー

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二輪病

著者は、方言を体系として捉え、各々の宇宙観を持つと主張する。また今後の方言の先行きとして、交通・通信面の発達で日本がより一体化しても方言全てが淘汰されることはないと予見する。言語形成期を某地域社会で過ごせばその地域に根付いた方言に支配されることから、共通語として有力視されている東京語に全国民が染まることはないとのこと。方言コンプレックスは明治中期の標準語教育によるヒズミだが、地域方言や共通語が残ったとしても各地域住人間の会話に大きな障害にはならない。問題は各人が方言をどう捉えるかにあると指摘する。

2014/04/09

あいひさん

余計なことに触れず、純度の高い研究だった。本書は日本また各地域における共通語と呼ばれる言語を中心に、主に比較を通して進められる。NHKで使はれる「標準語」と呼ばれる言語だけが、必ずしも正しいとは限らない。言語とは、其の人の産まれや育ちだけではなく、人間関係や意識にまで関係し、個人を形成する最重要な個性の一つである故に、無理に変へる必要もなければ、笑はれる謂れもないのである。イントネーション、単語、発音の仕方。「方言」を形作る要素は多岐に渡り、其の分、日本語と云ふ言語は広がりを見せてゐるのだ。

2017/01/22

susu

いきなり「ことばは体系の中で捉えなければならない」と、ソシュール的な考えがさらっと書いてあり、すべての言語学分野の基盤になっているんだなと感じました。方言から岸信介の出身地を特定していくのは面白かったです。東京では方言をあまり使わないのですが、使ってみようかという気になりました。沖縄の資料が全くないなと思っていましたが、よくよく考えたら沖縄返還以前の文献であると気づきました。

2013/12/12

にぼし

年末田舎へ帰省するから,と読み直した.この本が出版されてすでに半世紀経っており,その当時の感覚と現在を対比させても面白い.断片的ながら,今や方言とは飾りのように,来歴を失って輝くものとなってはいないだろうか.僕の郷里でも,20年の間に方言の体系が継承しづらい地域社会構造になってしまったと思う.人がつながるということは,必然的にそのような生来の小文化の多様性を失う状況を含んでしまっているのだろう.

2013/12/31

中村明裕

(#柴田1958)今から半世紀以上前の本。方言と、標準語・共通語との間で揺れ動く当時の情勢が感じ取れる。しかし今も根本的には変わっていないのではないだろうか? トピックと記述は今でも変わらず興味深い。音響音声学的知見は当時の(笑)最先端技術を取り入れているようだ。

2012/08/05

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