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ヒロシマ・ノート (岩波新書)

ヒロシマ・ノート (岩波新書)

ヒロシマ・ノート (岩波新書)

作家
大江健三郎
出版社
岩波書店
発売日
1965-06-21
ISBN
9784004150275
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ヒロシマ・ノート (岩波新書) / 感想・レビュー

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遥かなる想い

当時の推薦図書に必ずあげられていたので、少し緊張しながら、購入し読んだ。なぜ緊張したのかよくわからないが、他の小説のように難解で理解不能だったら、恥ずかしいという感情があったのだと思う。理解不能ではという予想は杞憂に終わり、素直に読めた。広島の悲劇は今にも繋がり、大江健三郎の丹念な記述は素直に心に入る。

2010/06/19

Mishima

読後からこの時まで本の内容を反芻しています。著者、大江健三郎はよく知りません。正直あまり興味がなかった。1963-65まで、彼は広島を訪れ、被爆に関するリサーチを行った。関係者に会い、会合に参加し、書物を読み、建物を巡る。彼は自らに問う。恥をとるか死をとるか、と。フランス文学に対比させ、日本に恥の文化はあれど、「威厳」という観念は日常には存在し得ない、と評する。威厳を保つために死を選ぶ。あるいは恥を選んで死を否定する。極限での選択。大江は自分を後者だと表す。そして、広島の人々を前者である、と。

2015/09/12

14番目の月

大江さんは小さい頃から「屈辱、恥を受け入れた後虚しく殺されるタイプの自分は何時威厳とともに自殺するタイプに変わる事が出来るだろうか」というジレンマとともに生きてきたそうです。 そして屈辱、恥、威厳についてずっと考えてきたのだそうです。 そのような真摯さの前に私は本当に自分が恥ずかしくなる思いです。 そして広島には多くの威厳をもった人々が居、その人達が広島を再生してきたのです。 「決して絶望せず、しかも決して過度の希望を持たず、いかなる状況にも属服せず日々の仕事を続けている」そんな広島の人々が。

2015/07/03

音姫

ヒロシマを訪れ被爆者と出会い感じたこと。筆者が理解した広島の心、平和とは、そして人間の威厳とは何かを語る。被爆者たちの手記、原爆に関する資料を整理保存するために被団協からの呼び掛けに応じ、「ヒロシマの人間の悲惨が人間全体を恢復させる」とし、核兵器反対の立場を宣言。改めて大江氏の作家としての熱情に触れる。‘64年のオリンピック聖火ランナーに選ばれた原爆投下の日に誕生したケロイドのある青年をアメリカ人ジャーナリストが原爆を思い出すので不愉快と意見したことに愕然とする。65年の執筆から問題が解決したのか疑問だ。

リノン

ずっと気になっていた本。私には難しいというか、分かりにくいというか、伝わりにくい文章で読むのに時間がかかりました。原水爆禁止世界大会に関して全く知らなかったので、勉強になりました。毎年、8月に広島や長崎で開催されている意味を考えないと。著者の自殺に対する肯定感に少し抵抗を覚えます。絶望イコール自殺に近いような。広島、長崎だけではなく日本が核保有反対を訴え続けることが大切だと思います。

2016/08/20

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