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当世・商売往来 (岩波新書 新赤版 8)

当世・商売往来 (岩波新書 新赤版 8)

当世・商売往来 (岩波新書 新赤版 8)

作家
別役実
出版社
岩波書店
発売日
1988-01-20
ISBN
9784004300083
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当世・商売往来 (岩波新書 新赤版 8) / 感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

自動販売機(88頁~)。自販機が登場し始めた頃というのは、「もしコインを入れても、故障していて品物を出さない場合があるのではないか」(90頁)という不安であったという。今では、過剰な自販機により、ゴミも散乱している。社会問題となっている。喫茶店(105頁~)。書いてはいないのだが、岐阜とか名古屋のモーニングはいいよな。銭湯(139頁~)。富士山の絵。公共浴場の社会的意味は、今日としては、スーパー銭湯に取って代わった。大衆、公衆という意味が、SNSとか、若者のわけのわからなさ、といったものによって見えない。

2013/07/31

毛竹齋染垂

本書は、人間の心理にまで一度別役先生的に沈潜してみて、その結果得られたものを応用すればこのような帰結も得られるのではないかとして開陳されたものと、我々が普段に接する皮相より得られた常識の間の深い溝に慄然とする本であり、其処に本書の面白さがある。 しかし、世間の進歩は恐ろしい。例えば、別役先生が「電話の時間貸」の章で「いずれ何の目的もなく只人々は通話をするかもしれない」と書いているが、それはアプリ『斉藤さん』で実現してしまった。今後も別役先生の(2012年の常識から見た)「ホラ」が実現していくのだろうか…。

2012/06/27

よこづな

毒を毒として受け止めねばならない。

2009/04/08

s0o0gle

浪人中だったか大学入ったくらいに読んだ。 <引用> 左ぎっちょのレミー・コーションが未来都市アルフィ・ヴィルにやってくると、そこには様々な自動販売機が並んでいる。中の一つに「乞食」というのがあって、レミーが左手でコインを入れてみると、「メルシー」と書いた紙切れが出てくるのである。 の一節すこ

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