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豊かさの精神病理 (岩波新書 新赤版 125)

豊かさの精神病理 (岩波新書 新赤版 125)

豊かさの精神病理 (岩波新書 新赤版 125)

作家
大平健
出版社
岩波書店
発売日
1990-06-20
ISBN
9784004301257
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豊かさの精神病理 (岩波新書 新赤版 125) / 感想・レビュー

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KAZOO

この書かれた時というのは、バブルがはじけたころなのでしょう。様々な症例が書かれていますが、ものを持つことによって安心するという症例が多くあるのでしょう。これを再読していて、最近の中国旅行者の日本での買い物の仕方を思い出してしまいました。あまり関係はないのでしょうが、身近にある実例のような気がします。

2015/07/23

オザマチ

モノを『学歴』や『就職先』に置き換えれば、今でも通じる部分があるのかな? 家族などの話はより複雑化しているかも。

2013/10/05

ばー

分かりやすく興味深い。人間を「モノ」として捉える精神構造を、筆者自身の、患者との面談という実体験を通して論じた一冊。ブランド、グルメ、ペット、性等、現代人の精神に潜むある特徴がそれらを通して見えてくる。なんとも難しい時代なんだなあとつくづく思う。ただ、症例として数多くの「モノ」が登場するが、それはすなわりより多くの選択肢を持っているということで、それだけ何かの代替品が数多すぎるほど周りに存在するということだ。それは代わりが効き過ぎるということであって、そういう意味では僕らは非常に豊かなのだろうと思う。

2013/08/26

アルゴン

★★★ モノ語りをする人たちのエピソード、ならびに考察。その「モノ」の中身を見ていてえらく贅沢な品が多いなと思って刊行日を見ると、バブル真っ只中の1990年でした。その時期なら尚更モノに踊らされた面はあるでしょう。パイオニア本としての価値を評価すべきで、内容に関しては問うてはいけないんだろうなあ。

2016/08/25

サーチャー

モノに溢れる現代社会を考察しながらも、決して非難に終始してしまうことがなく客観的な分析に思えました。それ故に、私自身にモノ社会に対する良し悪しの判断が委ねられているように感じます。 私はモノは好きですよ。とりわけ本はね。

2014/07/08

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