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俳句という遊び: 句会の空間 (岩波新書 新赤版 169)

俳句という遊び: 句会の空間 (岩波新書 新赤版 169)

俳句という遊び: 句会の空間 (岩波新書 新赤版 169)

作家
小林恭二
出版社
岩波書店
発売日
1991-04-19
ISBN
9784004301691
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ジャンル

俳句という遊び: 句会の空間 (岩波新書 新赤版 169) / 感想・レビュー

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harass

千野帽子の俳句入門書ででたおすすめ本。著者が司会で二日間の8人の俳人による句会をまとめたもの。お題にそって各人がつくった句を名前を伏せて採点、論評する。各句の説明もあるが、解釈は各人異なり、実に分かる人に分かる知的な遊びの実況中継だ。俳句をゼロから学ぶのはこの本では無理だが、句の良い悪い部分を説明していくのは参考になる。作者の名、経歴などと関係なく、575のみのテキストで勝負する俳句という文藝の難しさや句会という論評システムの具体例を知るのに役に立った。

2018/03/27

メタボン

☆☆☆★ プレバトにより俳句がブームになっているのは良い傾向だと思う。一句を前にして、ああだこうだと批評しあえるのが何よりも楽しい。そんな楽しさを30年近くも前に実現していたこの書はなかなかのものと思う。

2019/08/13

かふ

句会の本は『東京マッハ』や『アウトロー俳句』と読んできたが、要は仲間作りが一番なのかと思う。例えば、ここに『東京マッハ』のメンバーが入って楽しめるかというとちょっと難しいのではないか。それは私が『東京マッハ』に感動して句会に入ってみたがあまり面白さは見いだせなかった。ここでは伝統俳句の達人たちの句会なので俳句作りの研究にはなるが、小林恭二が言う昨今の句会は点数ばかり重視され主催者(先生)の俳句をただなぞるだけだという意見はそうなんだと思う。ただここまで読みの解釈が出来る句会はそうないのではないか?

2024/03/14

瓜坊

春の山梨、俳人が集まった二日間の句会の模様。それぞれの俳句、採点批評、進行役の著者による俳句の解説と俳人の紹介、私が無知なため知らなかった俳人たちの作家性が見えてきて面白い。異常な緊迫を感じるのに、なぜか余裕を感じる、まさに真剣な「遊び」。遊びは真剣なほど良いものであり、「書き言葉」によるこんな濃密なコミュニケーションには、憧れてしまう。圧倒的な自分と、圧倒的な他人が共存共栄しているのだから。あと、甲斐の春を満喫した気分になれるので、俳句の「トポスパワー」みたいなものも感じた。句会やろうよ。

2016/11/08

押さない

句会が具体的にどのようなものか知らなかったので雰囲気を知ることができて勉強になる良書。挨拶句なるものも初めて知った。句会とは大人の真剣なるお遊びである。

2022/01/04

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