読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

日本の「私」からの手紙 (岩波新書)

日本の「私」からの手紙 (岩波新書)

日本の「私」からの手紙 (岩波新書)

作家
大江健三郎
出版社
岩波書店
発売日
1996-01-22
ISBN
9784004304241
amazonで購入する

日本の「私」からの手紙 (岩波新書) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

やまねっと

大江健三郎の講演や往復書簡、短い散文などが載っている本。 大江氏は世界を取り巻くことから文学で世界に訴えかけようとしているのだと感じ取った。 大江氏は今の北朝鮮や中国を取り巻く環境、アフガンのことをどう感じているのだろう?聞いてみたい気もするが…。フランスの核実験に思うことやオウム真理教の事件に対する文学者としての敗北感は読んでいてとても考えさせられる内容となっている。 大江氏が話す史観や私感についてはとても励まされた。 ヒロシマノートを読んでみたいと強く思った。

2021/10/14

amanon

本書が出てから二十年近くを経た今日、著者の願いや意向とはほぼ正反対の方向に社会が進んでいることに唖然とせざるを得ない。愚直なまでに民主主義を信奉する著者のあり方には批判の声もあるだろうが、それでも僕自身はその姿勢を尊いものだと思うし、残り少ない人生もその姿勢を貫いて欲しいと願わずにはいられない。また、いくつかの文章が読売新聞に掲載されたものというのもちょっとした驚きだった。政府の提灯持ちと化したと言われる現在の読売新聞が果たして大江のこのような文章を掲載するだけの懐の深さを持ち得るだろうか…と。

2015/01/07

寛生

99年に読んだ本

風に吹かれて

ノーベル賞受賞後1年間のエッセイや講演を収録。1995年は戦後50年ということもあり、日本の戦後と自身の文学活動について語っている。長崎の浦上天主堂での講演「信仰する人たちもそうでない私らも」は氏の思索と活動の報告であると同時に、それまで出会った人々を慈しみを込めて語り、未来に向けた「祈り」ともなっている。ギュンター・グラスとの往復書簡にあらわれている民主主義への危機感は、戦後70年でもある今、改めて考えていかなければならないものだと思う。

2015/02/09

noriko

これが書かれて以降の日本を思うと悲しくなる。リベラルで公平で誠実だった井上ひさしさん亡き後大江さんには長生きされ平和のために声を上げ続けてほしい。脱走兵についてのギュンターグラスとの書簡部分が興味深い。ドイツ脱走兵についてのギュンターさんのコメント「勇敢にノーと言った人」「平和を体験することを許されたすべての人々から尊敬されてしかるべき」という視点は新鮮で共感。大江著『芽むしり仔撃ち』の脱走兵についての記述も胸を打つ。息子をかくまうことも拒んだ家族。

2015/01/11

感想・レビューをもっと見る