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ぼくのドイツ文学講義 (岩波新書)

ぼくのドイツ文学講義 (岩波新書)

ぼくのドイツ文学講義 (岩波新書)

作家
池内紀
出版社
岩波書店
発売日
1996-01-22
ISBN
9784004304289
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ぼくのドイツ文学講義 (岩波新書) / 感想・レビュー

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壱萬弐仟縁冊

視覚をモチーフにしたゲーテ手がきの絵による木版画(37頁)は知らなかった。そして、線画で素敵なのは、「コウノトリになったカリフ」(61頁)である。スケッチの人間的なタッチはいい感じ。一方、67頁の「鉄道測量の諷刺画」1845年 の絵は立体的であるものの、なにか憎めない二人と、ハンマーを振りかぶった感じから、当時の鉄血宰相のイメージを想起させた。重厚長大な時代を。ケラーの鉛筆画「チューリッヒ湖畔のリヒタースヴィル」1840年ごろ(89頁)は森とのコントラストのようだ。当時の時代背景を反映した文学作品と思う。

2013/08/20

ソラヲ

まえがきにもある通り、「ひとことでいうとすると、フランス文学が文体の文学であるのに対して、ドイツ文学は観念の文学であるといっていい。ドイツの詩人は、しばしば哲学者よりも哲学的であり、ドイツの作家は、物語をものがたるだけで満足しない」という印象。各作品の内容紹介というよりもその作品が書かれた当時の文化的・歴史的背景を掘り下げるスタイルで、文献学の手法が垣間見える。登場した作品のなかで読んだことがあるのはカフカ『変身』だけであったが、これを機会に他のドイツ文学(いわゆる岩波文庫の「赤」)にも手を出してみたい。

2016/10/18

東大ドイツ文学教授の池上紀さんの講義録です。10編に渡り、池上教授がドイツ文学の面白さを語っています。あくまで「面白さ」なので著者の深い思考までは入り込んでいませんが、幅広くドイツ文学全体を見通しているので入門には最適です。スッっと頭に入ってくる語り口は流石。

2010/08/04

H2A

ケラーの『緑のハインリヒ』のユーディトの沐浴の場面を紹介しているので買って読んでみた。全10講の形式なので、あっさりしすぎて食い足りない気もするのだが、リンゲルナッツやベッツィーナなどそんなに知らない名前も知ることができたので読んでよかった。

2012/02/12

amanon

とりあげられた作品の大半が未読のものだったのにも拘らず、著者の軽妙な語り口に引き込まれて一気に読了。もちろんこの一冊でドイツ文学が概観できるというわけではないが、ドイツ文学の魅力の一端を知ることはできる。とりあげられた作品の魅力はもちろんのこと、その作者の人物像というのもかなり興味深い。とりわけ痛快だったのは『制服の力』。しがない無職の男があっと驚くようなやり方で世間に一泡吹かせたというのは、本当に胸が空く。後、『ファウスト』の第二部は非常に難解で退屈だというのは初めて知った。これで読む気が失せたかな…

2016/08/24

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