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過労自殺 (岩波新書 新赤版 553)

過労自殺 (岩波新書 新赤版 553)

過労自殺 (岩波新書 新赤版 553)

作家
川人博
出版社
岩波書店
発売日
1998-04-20
ISBN
9784004305538
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過労自殺 (岩波新書 新赤版 553) / 感想・レビュー

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kotte

1998年発行の本です。約20年経過しても過重労働の実態に変わりはなく、この問題から我々が目を背けてきたことがわかります。内容は少し古いですが、本書が執筆された当時の最新の知見が組み込まれていると思います。

2017/06/14

壱萬弐仟縁

しんどい労働問題の岩波新書。逃げてきたのは確か。15年前の本。各事例に対しては、犠牲者が救済されない実態に怒りがこみ上がる。ワタミの渡邊氏も休まず働け、という国会議員で、どんな法案を出すのだろうか。恐ろしい。人間は機械でないので休みが必要。100人の国家公務員自殺(43頁)。これも部署によって荷重があるのだろう。ウチの兄貴も睡眠障害。元上司が洗脳したから。忙しい=心を亡くす(171頁)。ま、この間の採用試験でも集団面接では多忙化が取沙汰された。僕は「ゆとりは創造するもの。作り出すもの」といったが、ダメか。

2013/08/05

かもめ(甘き絶望)

1998年刊行の岩波新書。過労の末の自殺を事例紹介からはじまり、自殺をなくすための方策でまとめている。驚いたのは、経済のグローバル化を人間の理性でコントロールできなければ、世界では弱肉強食、不平等の拡大、失業の増大が加速していくだろうと、この時点で予測していることである。筆者は労働規制緩和に反対し、裁量労働制の危険性などに言及している。首都東京への一極集中の危険性は大震災、コロナ災禍でも露呈されている。うまくまとまらないが、人間が人間らしく働ける社会への転回点ととらえて議論を重ねる時機ではなかろうか?

2020/04/12

ぐるん

大学の先生に勧められて読んだけどよかった。10年以上前の本なのに、こんなにも警告されてるのに、今の日本は何も変わっていないと思った。

2012/05/20

裕由

久々に再読。随分と前に書かれたものだが、色褪せず今でもそのまま当てはまること多数。悲しい気持ちになる。

2019/03/17

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