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翻訳と日本の近代 (岩波新書)

翻訳と日本の近代 (岩波新書)

翻訳と日本の近代 (岩波新書)

作家
丸山眞男
加藤周一
出版社
岩波書店
発売日
1998-10-20
ISBN
9784004305804
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翻訳と日本の近代 (岩波新書) / 感想・レビュー

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あきあかね

 翻訳によって西洋文明を次々と吸収し、急速な近代化を果たした明治の日本。本書では、翻訳の背景、何を、どう訳したか、徹底して翻訳主義をとった理由とその功罪などを、加藤周一が丸山真男に問いかける。東洋と西洋の思想に精通した丸山真男の「深さ」と、医学、思想、文学、美術等の知識を持つ加藤周一の「広さ」。両者の該博な教養に基づく対話は、多くの新鮮な驚きを与えてくれる。 意外だなと思ったのは、明治初期の翻訳に歴史書が多かったという点。軍事や法制度、科学技術といった、すぐに「役に立つ」知識を採り入れているイメージが⇒

2019/11/22

鉄之助

「翻訳文化は、必ずしも独創を排除しない」。江戸時代の「読み下し漢文」を例にとり、日本の当時の学者が必ずしも中国の後追いをせず文化的自立を強化した、と解説。幕末維新、外国情報をめぐる翻訳ラッシュをいかに乗り切ったかが、よくわかった。

2018/01/08

さきん

日本の近代化にあたって,社会と文化に大きな影響を与えた〈翻訳〉.何を,どのように訳したのか.また,それを可能とした条件は何であり,その功罪とは何か.活発な言論活動を続ける評論家の問いに答えて,政治思想史研究の第一人者が存分に語る.日本近代思想大系『翻訳の思想』(1991年刊)編集過程でなされた貴重な記録.翻訳のニュアンス違いや知識不足からの誤解が日本社会へ与える影響力は大きいと思った。しかし、それらの失敗も致し方ないし、逆に翻訳を通して思想を新たな視点で眺めることができるのも翻訳の醍醐味と思う。

2016/01/26

ネムル

明治の西洋語受容、柳父章の『翻訳語成立事情』につらなるような本と思い手に取る。荻生徂徠が『論語』『孟子』などを翻訳で読んでる!とした、江戸の卓見にうなずくが、まず日本と西洋の意識だけで本書を読んだ自分の不明を恥じる。が、中国古典との関係から既にハードル高い。半ば挫折に近い読了

2019/04/24

swshght

日本の近代化と明治初期の翻訳文化。この二つは不可分な関係にある。言うまでもなく、近代化とは西洋化と同義だった。西欧列強の脅威が迫るなか、明治政府は計画的に近代化へと乗り出す。近代国家を作るにはまず徹底的に他国の情報を入手しなければならない。西洋の思想や科学を学び、日本の制度や学問へ導入することが急がれた。そこで翻訳が極めて重要な位置を占めることとなった。翻訳の推進は西洋社会を模範とする近代化の大前提だったわけだ。ここで驚くべきは、そうした翻訳文化の基盤がすでに江戸幕府の時代から構築されていたということだ。

2013/10/31

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