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日本語練習帳 (岩波新書 新赤版 596)

日本語練習帳 (岩波新書 新赤版 596)

日本語練習帳 (岩波新書 新赤版 596)

作家
大野晋
出版社
岩波書店
発売日
1999-01-20
ISBN
9784004305965
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日本語練習帳 (岩波新書 新赤版 596) / 感想・レビュー

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ねこ

本書は日本語を澄明に、区別明瞭に書くための入り口の本です。自分の考えたことを差異をなるべく少なく言語化することは昔から私は苦手です。それによって誤解を招くこともありました。母国語である日本語をまだまだ理解できていなかったことを実感しました。例えば、「ハ」と「ガ」。私は小野です 私が小野です ハとガの違いはハはいったん切って、ハの上を孤立させ、下に別の要素を抱え込むが、それを隔てて文末と結びます。ところがガは直上の名詞と下にくる名詞とをくっつけて、一塊の観念をする。この本は私にとっては何度も再読するべき本。

2023/08/22

kaizen@名古屋de朝活読書会

岩波新書愛好会】言語学の日本語の学習書。あたりまえのことのようで、世の中に出ている有償の文章で基準以下のものが多いことに驚いてもらえると嬉しいかも。 IIJの山本和彦さんが、新人教育資料で参考文献にあげている。 コンピュータ関係の文章の酷さに気が付いた人がいることがすごい。 ▲単語に敏感になろう ▲文法なんか嫌い ー 役に立つか ▲二つの心得 ▲文章の骨格 ▲敬語の基本 ▲配点表 ▲あとがき。 二つの心得 「のである」「のだ」を消せ 「が、」を使うな

2013/06/27

zero1

日本語とは何か?その前に言語とは?森有正は「日本語に文法なし」と述べ、「小説の神様」志賀直哉はフランス語を国語にしようと提案。これに大野は反発し、志賀のことを「写生文の職人」とバッサリ。先人と比較して語彙が乏しくなったという指摘は残念だが認めるしかない。「思う」と「考える」、「明白」と「明確」の違いは何?「ら抜き言葉」とカタカナ語の是非。縮約、要約と長文を切る技。日本人も苦手な敬語について。新書なのに読めば頭がパンパンになる一冊。文化としての国語を守るのは誰なのか?日本語を使う方ならぜひ読んでほしい本だ。

2019/04/16

榊原 香織

1999年のベストセラー。 良い本だと思います。優しく書いてあるし、実用的、具体的。 問題中心です。 私の文なぞ、雑!と怒られそう。 著者の、日本語クレオールタミル語説はその後どうなったのだろう。

2021/08/10

TakaUP48

20年ぶり再読?単語の微妙な違いでは、「思う」一つのイメージが心の中にできあがっていて、変わらずにあること。「考える」胸中に比較すべきものが幾つかあり、選択し構成すること。ハとガの使い分けでは、「ハ」①問題設定し下に答ありと予約②対比③限度④再問題化。「ガ」の働きは、①名詞と名詞をつける②現象文をつくる③逆接の接続助詞。文章を建物に喩えると、単語・語彙はレンガ。文章を読むとは、書き手の意図・内容の全体を理解すること。文豪の文章が練習問題。的確な説明が分かりやすかった。敬語の基本も図解的?説明で良かった。

2022/10/16

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