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悪役レスラーは笑う―「卑劣なジャップ」グレート東郷 (岩波新書 新赤版 (982))

悪役レスラーは笑う―「卑劣なジャップ」グレート東郷 (岩波新書 新赤版 (982))

悪役レスラーは笑う―「卑劣なジャップ」グレート東郷 (岩波新書 新赤版 (982))

作家
森達也
出版社
岩波書店
発売日
2005-11-18
ISBN
9784004309826
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悪役レスラーは笑う―「卑劣なジャップ」グレート東郷 (岩波新書 新赤版 (982)) / 感想・レビュー

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けんとまん1007

自分を覆い隠そうとし続けることも、なかなかできることではないなと思う。そんな面を持ったグレート東郷。一方で、実業家としての面も凄い。そのエネルギーに根源は・・・という点もあるが、プロレスという文化のあり方、それをとりまく、この国の人たちの文化にも目が行く。人は、自分が知っていることでしか、評価しきれないのだろう。だか、分かれる。それと、この国のありよう・・・短絡的な熱狂と、さめやすさ、そして、あわてふためきながらも、諦めてしまう文化。これは、何とかしないと。

2012/08/18

秋 眉雄

プロレス本は老後の楽しみのために、なるべく手放さずに取っておく。この本も確実に取っておく事になる。草津の耳元で東郷がささやいていたなんて初耳でした。それにしてもこれ、新書じゃ勿体ない。『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』くらい極太な本になってもよかったんじゃないだろうか。そのくらいのテーマだと思うのだけど。

2016/01/03

ああああ

「卑劣なジャップ」という悪役として、戦中から戦後にかけてアメリカプロレス界で活躍したグレート東郷。彼の人柄と足跡を著者は追っていく。同時代の記述や証言から、事業家、レスラー、日系人としてのグレート東郷の素顔が浮かび上がる、ようでいてなかなか浮かび上がらない。その素顔に迫るたびにグレート東郷という人物はニヤニヤ笑いの悪役レスラーになってしまうのだ。大変いいドキュメンタリー。

2014/06/07

keiniku

大戦後アメリカで、敵だった日本人としてヒールを演じたグレート東郷を追ったノンフィクション。 グレート東郷は、日本人だったのか、中国人の血が混じっていたのか、韓国人だったのか、結局はわからない。 ナショナリズムとプロレスが結び付いている中で、「ナショナリズムは底が見えている底なし沼」の言葉と同じように、グレート東郷の姿も見えそうだと思ったら、泥の中に埋もれてしまう。そして彼の死と共に跡形も無くなってしまう、元から居なかったかのように。街を歩く人の姿一人一人にグレート東郷や力道山を探してしまう。

2019/03/16

鷹図

戦後間もないアメリカのリングで、仇役としての「卑劣なジャップ」を演じ、米国人は元より日系人からも忌み嫌われたプロレスラー、グレート東郷。そんな東郷には、母親が中国系という噂があった。その噂を根拠に「東郷非日本人説」をぶちあげた森達也が、謎に包まれた彼の人生を追う。追う、と言ってもグレート草津氏にインタビューを行った以外、ほぼ先行の研究者と、海外の事情通からの情報を元に推理するだけの、安楽椅子探偵である。曖昧な結論しか導き出せなかったのは仕方ないとして、もっと時間と労力をかけていれば…というのが正直な感想。

2016/01/01

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