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なつかしい時間 (岩波新書)

なつかしい時間 (岩波新書)

なつかしい時間 (岩波新書)

作家
長田弘
出版社
岩波書店
発売日
2013-02-21
ISBN
9784004314141
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なつかしい時間 (岩波新書) / 感想・レビュー

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KAZOO

詩人である長田さんが、NHKの番組で17年間にわたり語ってきたものを本にしたものです。結構本にかかわるものも多く古い本を読もうとか絵本を読もうとか1冊の本の話など読んでいて楽しくなります。私も比較的岩波新書を読んでいるのですが、長田さんについては比較的最近読み始めたものが多くあまり注目していませんでした。このような内容は私好みです。

2016/10/29

新地学@児童書病発動中

詩人の長田弘さんが、NHKの「視点・論点」で語った原稿を本にまとめたもの。長田さんの詩も多く収録されている。詩の中ではあまり書かれることのない社会批評が前面に出ているところが特徴。詩人は言葉に一番敏感な人であり、現代の社会で普通の言葉の力が衰退していることへの懸念が感じられた。逆から言えば、この本を読むことで、風、日射し、花、樹といった身近な言葉の中にある美しさと輝きをもう一回見直すことができる。その意味で、これは詩人にしか書けない本だと言えるかもしれない。

2015/02/28

佐々陽太朗(K.Tsubota)

長田氏が好きなもの。何でもない五月の美しい光景。無用の時、ふるさと、気風、「退屈」というゆったりした時間、遠くを見やる眼差し。長田氏が嫌いなもの。偏差値、最近氾濫している訳のわからない名詞。コンビニ、ファーストフード、メール、ネット。遠くを見る眼がなくなったこと。習慣の力がなくなったこと。失われたり、変容してしまった気風、スタイル、習慣を懐かしむ気分は大変よくわかります。しかし、いささか決めつけが過ぎます。とはいっても、この本を読んでいるあいだ、心なしか時間がゆっくりと快く流れていたのは確かだ。良き随筆。

2014/02/28

猪子恭治

詩人である著者が、1995年8月から2012年7月までの17年間、NHKの「視点・論点」で語った48編+α。著者の主張は終始一貫し、人は風景の中に在る。個に囚われ過ぎていないか。コミュニケーションのツールが多様化しながら、語彙を失っていないか。それは、受け止める力が弱まっているからか。様々な詩、小説、絵本などを引きながら、美しい言葉で紡ぐ。語りの一つひとつが、静謐で穏やかな気持ちにさせる。慌てるな、周囲を見渡せ、地に足を着けよという。勝海舟の「氷川清話」で対話を、「異世代/同時代」の重要さを繰り返し説く。

2013/03/03

よつ葉

日本語の持つゆったりした空気感や表現。私が普段使わない語彙だけど、近いこなしたい言葉が数多く紹介されていました。日本語って本当に美しいって再認識。5月の暖かい風にふかれながら、木の下のベンチでゆっくり読みたい一冊です。

2017/01/28

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