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生きて帰ってきた男――ある日本兵の戦争と戦後 (岩波新書)

生きて帰ってきた男――ある日本兵の戦争と戦後 (岩波新書)

生きて帰ってきた男――ある日本兵の戦争と戦後 (岩波新書)

作家
小熊英二
出版社
岩波書店
発売日
2015-06-20
ISBN
9784004315490
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あらすじ

戦争とは,平和とは,戦後日本とは,いったい何だったのか.戦争体験は人々をどのように変えたのか.徴兵,過酷な収容所生活,経済成長と生活苦,平和運動への目覚め……とある一人のシベリア抑留者がたどった人生の軌跡が,それを浮き彫りにする.著者が自らの父・謙二の語りから描き出した,日本の20世紀.

生きて帰ってきた男――ある日本兵の戦争と戦後 (岩波新書) / 感想・レビュー

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mitei

著者が戦前戦後を生き抜いた父にインタビューした集大成。こういう証言て大事だなと思った。日本も過去にそれだけ国家存亡の危機があったという事を記憶に残す事が難しいんだろうな。戦争に負けるという事がいかに大変な事なのか、逆に戦後はこういう過酷を乗り切った日本が登っていくサクセスストーリーに感じた。

2016/06/24

遥かなる想い

2016年新書大賞第2位。 自分の父の人生を題材に、 日本の戦前・戦中・戦後の側面を描く。 著者自身が語っているように 対象人物が 高学歴ではなく、従来の学徒動員とは 違う視点の体験が記載されており 新鮮な 気がする。 先輩たちが生き抜いた昭和の日々..後世に 何をどう伝えるのか..そして若者たちは この本を読んで何を感じるのか。 歴史に学ぶという言い尽くされた言葉を 改めて実感する、そんな本だった。

2016/05/07

へくとぱすかる

著者自身のお父さんからの聞き取り。お父さんは1925年生まれ。裕福とはまるでほど遠い少年時代を送り、一兵士として二等兵のまま終戦を迎え、シベリアに抑留される。戦後も多くの苦難が続くが、お父さんは、社会情勢に翻弄されながらも、生活のために日々を必死に生きるが、その言葉は実に的確に物事を捉え、語っている。苦労して生きてきた人の証言は何と重いのだろう。

2019/06/05

kinkin

著者の父である小熊謙二。彼が生まれた1925年から学生、徴兵、シベリア抑留、帰国、病気、仕事、家族を通して彼の人生を追った本。読んで感じたのはどこのどんな人であれその人の生涯はその人にとってはドラマではないかということだ。戦前、戦中、戦後と言う言葉も今の若い人たちには通じなくなっている思う。私の父は1928年生まれ、謙二氏とほぼ同世代だ。生前聞いたことと重なることがいくつもあった。父からは貧乏くじを引いた世代とよく聞いた。今とは比べ物のならない苦労をしたと思う。そんな人達も少なくなった。昭和が遠のく・・・

2019/08/03

テディ

小熊さんのお父様から口頭で聞いた体験記をまとめたもの。労働力不足で高校を早期卒業させられ軍需工場に就職。徴兵により満州に渡り終戦後にシベリアに抑留される。帰国後は、結核を患い療養所に収容。その後スポーツ店を経営し成功。晩年はシベリア抑留者との交流を通じ元日本兵士の朝鮮人と戦後補償裁判を提訴。この本が優れている点は、戦争の悲惨さや抑留時の惨い体験を感情的に綴るのではなく、恬淡と冷静に戦前戦後の当時の日本社会・経済状況が書かれている事である。日本における戦前戦後の都市下層商業者の歴史的視点も受け継ぎたい。

2017/01/06

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