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抗生物質と人間――マイクロバイオームの危機 (岩波新書)

抗生物質と人間――マイクロバイオームの危機 (岩波新書)

抗生物質と人間――マイクロバイオームの危機 (岩波新書)

作家
山本太郎
出版社
岩波書店
発売日
2017-09-21
ISBN
9784004316794
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抗生物質と人間――マイクロバイオームの危機 (岩波新書) / 感想・レビュー

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としちゃん

抗生物質の歴史と、新たに起こっている問題について書かれた本です。抗生物質の発見により、それまで助からなかった命が助かるようになったけれど、その一方で、体の中に常在している有益な菌も殺してしまう。体の中には何かの役割を担っている多くの菌がいて、抗生物質は、その共存関係を撹乱すると著者は懸念しています。抗生物質が必要な病気もあれは、飲まなくても治る病気もあり、飲んでも意味がない病気もあることを認識しておくことが大事かな。因みに、インフルエンザはウイルスなので、抗生物質を飲んでも意味がないそうです。

2017/11/16

Machiko

こうやって改めて抗生物質の誕生を振り返ると、ホント最近の話なのね、ビックリ。 ビックリと言えば、家畜に抗生物質を投与する理由。「病気を予防する」ためにではなく、「成長を促進する」ためであるというのにビックリ。マジか。そんな理由で耐性菌を増殖させてるとは、得手勝手・近視眼的発想にもホドがある!

2020/02/13

templecity

抗生物質で人類の命は随分助けられたが、近年抗生物質の取りすぎで肥満が問題になったりしている。家畜なども抗生物質を摂取させることで太るので大量に使われている。また抗生物質の過摂取で細菌に耐性ができて効かなくなってきている。自然分娩だと出産の際に乳児が口から母体の細菌を引き継いでいたのが帝王切開で引き継げなくなっている。チベットなど高地に住んでいる民族には未だ昔から引き継いでいる体内細菌が見つかることがあるということで研究も進んでいるとか。

2019/01/15

王子

著者の提言する、抗生物質の過剰使用の防止、微生物との〈共生〉は、偶然にも、ついこの前に読んだフロムの『悪について』におけるバイオフィリア的な人間のあり方にもつながるなあと思った。

2018/10/10

yutaro13

ペニシリンの発見以来、抗生物質は多くの人命を救ったが、耐性菌が次々に生まれていてやばい、くらいの前提知識で読んだ。本書のテーマは抗生物質というよりもヒトと微生物の共生。地球の生物の大半は微生物で、ヒトもその複雑な生態系の中で生かされている。著者は抗生物質の乱用=微生物との共生関係を一方的に断ち切ることがいかに危険か指摘する(ある細菌の欠如で発症する病気もある)。失われつつあるヒトマイクロバイオームの保存に注力する著者に敬意を表します。身近なところでは、風邪やインフルに抗生物質を処方するのはいかがなものか。

2018/01/20

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