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日本の同時代小説 (岩波新書)

日本の同時代小説 (岩波新書)

日本の同時代小説 (岩波新書)

作家
斎藤美奈子
出版社
岩波書店
発売日
2018-11-20
ISBN
9784004317463
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あらすじ

メディア環境の急速な進化,世界情勢の転変,格差社会の深刻化,そして戦争に大震災──.創作の足元にある社会が激変を重ねたこの五〇年.「大文字の文学の終焉」が言われる中にも,新しい小説は常に書き続けられてきた! 今改めて振り返る時,そこにはどんな軌跡が浮かぶのか? ついに成る,私たちの「同時代の文学史」.

日本の同時代小説 (岩波新書) / 感想・レビュー

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harass

ひいきの批評家の新書。1960年代から2010年代まで、10年ずつの社会風潮とそれぞれの代表的な小説を紹介する。小気味よく論じていくのはいつもの著者。すでに正統的な文学が怪しくなっている昨今で、文学史、最近のものが中心で、手に入りやすくこの薄さでまとめた本は他に見たことがなく、大学の教科書の定番になるのではないかと。小説好きにもぜひ。購入するつもりで、途中から軽く飛ばしつつ読んだ。反論やツッコミはあるかもしれないが、たたき台として。おすすめ本。

2019/02/10

佐島楓@勉強中

改めて勉強になったし楽しかった。文学は世相を映す鏡だということがよくわかる。ノンフィクションをもっと読まないといけないな。

2018/12/06

曲月斎

普段、小説には手を伸ばさない身にも興味深く読めた。曰く、中村光夫の「日本の近代小説」「〜の現代小説」の後を分析した1冊。斎藤女史の筆捌き、愈々歯切れよい。この読み解きで、廃れたはずの「私小説」「プロレタリア文学」の系譜が命脈を保ち、少女の活躍や「偽史」の体裁を借りる作品が続出したとの見立て。一方、女史は碩学の生物分類学者の如く、数多の本を仕分け、系統付ける。梗概の紹介、作品が生まれた背景説明と簡潔で明解。で結局、自分が小説を読んだのは1980年代までがやっとで、それ以降は門外漢であるのを改めて自覚した。

2018/11/27

detu

明治中期近代文学から戦前プロレタリア文学を踏まえた上で、1960年代からの現代小説をざっくり10年毎に分けて2010年代までの流行本を時代背景とともに分析。純文学、エンターテイメントの違いや定義が何となくわかった。題名だけ知ってる本、初めて知る本、読んだ本がたくさん紹介されて【読みたい】がまた増えてしまう。なかなか興味深い本でした。

2019/02/27

アキ

1960年代から50年間の小説を10年毎に紐解く。自分の生きてきた時代と小説を並べてみるだけで流れがよくわかる。ありそうでなかった本。著者がぶった切る感じで言い切っているのが心地いい。1960年代までのヤワなインテリの私小説から2010年代のディストピアまでバリエーションがあるが、1980年代から時代が変わった気がする。村上春樹・村上龍・中上健次あたり。1990年代から多くの女流作家が台頭してきて、2000年代からケータイ小説などのエンタメ系が幅を利かせる。現代の小説は世相を反映し格差と戦争のテーマが多い

2019/02/05

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