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ことばの力―しゃべる・聞く・伝える (岩波ジュニア新書)

ことばの力―しゃべる・聞く・伝える (岩波ジュニア新書)

ことばの力―しゃべる・聞く・伝える (岩波ジュニア新書)

作家
川崎洋
出版社
岩波書店
発売日
1981-07-17
ISBN
9784005000333
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ことばの力―しゃべる・聞く・伝える (岩波ジュニア新書) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

詩人の川崎洋氏が青少年向けに書き下ろしたもの。9つの章からなるが、そのいずれからも詩人らしい語り口が伝わる。人や社会への観察眼もこれまた詩人らしい暖かさに満ちている。引用されている詩もわかりやすいものが選ばれているが、説得力に富むものばかり。中でも最も光るのは、「愛のことば」と「方言による表現」だろう。まさに人生を肯定したくなるような詩ばかりだ。一方、悲しみの表現では、著者の二女の手紙と詩人自身の詩が心に響く。こちらは、また別の意味で人生を肯定したくなる。著者の暖かさが全ページから伝わってくる本だった。

2018/01/17

わっぱっぱ

「大切なのは心ではなく言葉だ」皮膚科の待合室に掛けられたカレンダーの格言に首を傾げたのはいつだったか。ずっと、心の方が大切だと思ってきた。今なら少しわかる。心が大切だからこそこ言葉の力が重要なんだってこと。言葉は心の住みかなんだね。はっとしたのは「悪口」の章。小説などに出てくる悪口の多彩なこと!胸のすく悪口って知性があって憧れるなぁ。今って、相手の感じ方が最大限尊重されるから迂闊に悪口が言えない流れになってるけど、KYも過ぎると委縮した関係しか築けなくなる。ことばを受け止める力をつけることも必要と思う。

2018/03/07

シュシュ

川崎洋さんの言葉に触れたくて再読。川崎さんの二女の友だちで両親を亡くした17才の女の子に向けた詩の一部「今のMさんの気持をいっぱいにしている/まっ黒で重くて どうしようもないもの/それは/つらさとか苦しみとか そんな言葉で/かんたんに表現できるものではないでしょう/これが夢だったら/とMさんは何度も思われたことでしょう/でも/一日を我慢して 二日目を我慢してください/それが三日になり一か月になり/やがて一年になります/そして五年がたちます/そのとき/きっと今とはちがいます/ですから/今を我慢してください」

2018/01/17

シュシュ

茨木のり子展に行き、川崎さんと茨木さんが親しかったのを知って、川崎さんの本を読んでみた。ユーモアがあって、しかも、大事なことがちゃんと書いてあった。引用している詩がよかった。ジャック・プレヴェールまであったのには嬉しくなってしまった。最後の章が谷川俊太郎さんの?な詩で終わるところがなんだかお茶目だった。

2014/07/03

fonfon

岩波ジュニア新書には名著が多いが、残念なことに、きっとどれもあまり人口に膾炙していないだろう。これもその一冊。秀逸なアンソロジーでもある。目次を列挙すると「あいさつ」「おどろいたとき」「悪口の息づかい」「ユーモアのアンテナ」「うれしいときと悲しいとき」「愛のことば」「電話でしゃべるとき」「方言による表現」「自分の考えを伝えるとき」「?」くらしのあらゆる局面での表現を過不足なく照らして、どのように生きて自分をあらわす言葉を獲得するのか、ひとと深く共感しあうために、とるべき態度を示唆する。川崎洋さんは素敵だ!

2012/03/07

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