“正しい”を疑え! (岩波ジュニア新書 957)
“正しい”を疑え! (岩波ジュニア新書 957) / 感想・レビュー
おせきはん
物事が〇か×かの二元論で語られることが増え、物事を進めるのが難しくなってきたと感じていたところでした。そのような中、それぞれの「正しい」を疑い、その背後にある考えを理解したうえで、落としどころを探る努力が、一層、重要になっていると思いました。
2024/03/09
Tomomi Yazaki
周りがなんとも思わず進めようとすることに疑問を持ち、異を唱える。これは中々できない。これが出来たら、また違った人生だったかもしれない。著者はそれを実践し、その志を、小説という媒体で世間に訴え続けているという。相手と違う考えでも、その意見を理解すれば信頼は生まれる。そして大切なことは、洪水のように溢れる中から正しい情報を得ること。これは至難の業のように思えるが、そんな時に頼れるのが、違和感。正しいを疑うこと。それを養う特効薬が小説。氏の推しはなんとアガサクリスティー。はたしてその方法と効用とは・・・
2023/07/31
スイ
『ハゲタカ』作者の中高生向け新書。 “話せばわかる”ではなく、話してもわかり合えないけれど妥協点を探そうというつもりでコミュニケーションを取るというのは良かったな。
2023/01/03
みみりん
ジュニア新書なので読みやすい。著者は世の中を良くしたいから小説家になったそうだ。読者に将来何になりたいかではなく何をしたいかが大切だと述べている。我が身を振り返って私は自分の子育てを経験して、より多くの子どもが幸せになってほしいと思った。そのために人生の残りの人生は保育士になって子どもが笑顔になれるよう努めた。これは自分の人生の目的をある程度は達成できたのかもしれないと思えた。
2022/10/31
りんりん
「ハゲタカ」がすごくおもしろかったし、「ロッキード」もよかった。「小説を読む」ことを大学生の長男にしばしば勧めてきたけれど読んでない。「大人」になったらなかなか読めなくなるから、感性を磨くのは若い時しかないから、幅広い知識を得ることができるから、そして何より楽しいから。でも読んでない。だからこの本を勧めたいけれど読まないだろうな。
2023/03/03
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