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家父長制と資本制―マルクス主義フェミニズムの地平 (岩波現代文庫)

家父長制と資本制―マルクス主義フェミニズムの地平 (岩波現代文庫)

家父長制と資本制―マルクス主義フェミニズムの地平 (岩波現代文庫)

作家
上野千鶴子
出版社
岩波書店
発売日
2009-05-15
ISBN
9784006002169
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家父長制と資本制―マルクス主義フェミニズムの地平 (岩波現代文庫) / 感想・レビュー

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Tui

おらおらで〜の著書若竹氏と上野氏との対談で知った。マルクス読んだことないし前半部はほぼお手上げ状態。でも後半部、すごい。家事、育児、介護など無償の労働に女性ばかりが従事している、そしてそれを暗に良しとする形で国政が行われている事実。在宅介護に関わる仕事をしている身からも、男性の不在または希薄さを以前から感じてはいたが、在宅だ在宅だと謳う今の医療政策は、有償サービス(=入院)から無償サービス(=現実ほぼ女性が担う介護)へ負担を押し付けてるだけじゃん、と思い知った。気付くの遅いよと女性からは叱られそうだが。

2018/07/20

壱萬弐仟縁冊

1990年初出。 社会学で市場社会を検討すると、 こんな展開になるのだな、と経済学者からは感心されるかな。 上野先生は、マルクスには、再生産領域の「自由放任」のカラクリ は見えなかったと指摘される(26頁)。 上野先生の不満は、彼が性分業を自然なものと見なして不問に付している点(同頁)。 男女平等の前提で分業を再考する必要を説かれる。 問題の核心は、労働の収入の有無の分割、男/女への性的配当にある(46頁)。 家事労働、家内労働の本質的区別はないようだ(同頁)。  

2014/03/30

みゆき

男性も「女性化」している今日、「労働」を語るにおいてマルクス主義フェミニズムはいまだ有効であるように思った。ケアの労働の価値を高めていくにはどうしたらよいのか。:『批判に応えて』は切れ味がするどすぎて読むの疲れてしまった。批判する側もだが、こんなお互いの人格まで否定するような言い方をする必要がどこにあるだろうか。

2020/05/20

またの名

こんなにスマートで切れ味の鋭い理論をものする人だったとは。政治的解放を目指すが性支配に疎かったマルクス主義と、性についての高度な理論だが順応主義的だったフロイト主義をドッキングし、資本制と家父長制の二元的支配構造を暴いていく。アルチュセール的なイデオロギーの解明よりも、下部構造の問題を重視。近代の市場論理と家父長制が成立しては隷属させられ、近代モデルが崩壊して雇用条件が改善しては搾取され、親権争いで勝利を手にしては見えにくい搾取をされ続け、一体どんな社会になれば解放が可能なのか、と陰鬱な気分。

2014/01/10

ハチアカデミー

B 社会学の名著。現代社会において、家族がどのようなシステムの元に成立しているのかを、マルクスとフェミニズム論理によって解き明かす。機会均等法や、女性の家事からの解放といった、ミニマムな問題ではなく、社会システムの土台と、その問題点を鋭く指摘している。「規範と権威を性と世代によって不均等に配分した権力関係」=家父長制が、人間の身体を矯正している。流動的な労働力、切り捨て可能な労働力を必要とする資本主義もまた同様。フェミニズムを主義としてだけでなく、その社会の実態を知るための視座ととらえる必要がある。

2012/04/18

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