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生と死の接点―“心理療法”コレクション〈3〉 (岩波現代文庫)

生と死の接点―“心理療法”コレクション〈3〉 (岩波現代文庫)

生と死の接点―“心理療法”コレクション〈3〉 (岩波現代文庫)

作家
河合隼雄
河合俊雄
出版社
岩波書店
発売日
2009-09-16
ISBN
9784006002220
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生と死の接点―“心理療法”コレクション〈3〉 (岩波現代文庫) / 感想・レビュー

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Uncle.Tom

河合隼雄が語る死生観について知っておくと面白いかもしれない程度で読み始ましたが、想像以上に魅力的な内容でびっくりしました。基本的には臨床心理学が基盤に据えられてることはもちろんですが、そこから心理学と宗教学の結びつきが感じられ興味深かったです。特に、イニシエーションという通過儀礼は現代では忘れられがちなものです。が、それは人間としての成長過程の区切りとして必要不可欠なもの。ほぼ全ての宗教に見受けられるのも頷けます。また、人生全体を包括的に捉えるライフサイクルの観点からも通過儀礼の意義を感じさせられます。

2019/10/15

Uncle.Tom

世界中に存在する宗教に通過儀礼が見られることから分かるように、人には何らかの意義深い節目が必要です。人はその節目において象徴的に一度死に、そして新たな存在として再生します。その過程は全く個人に根差すもので、周囲からすれば病的にも見えるかもしれません。しかし、これは絶対的に人に必要な要素なんですね。現代ではやたらと社会性、社交性が重視されがちです。それために、ひきこもりやニートを攻撃しすぎな気がします。が、本書を通読するとそれがいかに危うい軽率な言動であるかが分かります。是非ともニートを肯定する社会に!

2019/11/02

らい

人間は一面的にこれで大丈夫というふうにして自我を強固にしていくと、切り捨てたものたちが集積して、何か症状という形をとって現れてくるようにできているのかもしれない。人生の前半にはそれも大切なことだけど、どんどん矛盾した要素を包んでいくような全体性にも着目すべきだと老若男女の型を通して進んでいく論は相変わらずの安定感だと思った。イニシエーションや境界例など、その時代や文化の移り変わりと敏感に反応していて、どれも考えさせられる内容だった。読んでみたい関連本も多かったな。行き詰まる度にこの人を読んでいる気がする。

2021/07/07

おかん

人がライフサイクルを生きるとき何らかの節目があり、その境界を突き切ること、通過儀礼の重要さが指摘され、それは「死の元型」のようで、節目を生きることは死と再生のプロセスだといえる。人生後半の課題としては、コスモロジーを完成させる。コスモロジーとは、この世に存在するすべてを自分もそこに入れ込むことによって、ひとつの全体性をもったイメージへとつくり上げることで、そのためには悪(自我の充合性や主体性を脅かすもの)と戦い自我を確立するが、その後、悪としていたことをコスモロジーに取り入れる努力を払わなければならない。

2021/05/03

にたす

仏教、錬金術、演劇などのバラバラな知識が上手くまとめられていく一冊でした。他のところで知っている情報をこう繋ぐとこうなるのか、という。第七章は言葉が難しいので再読の必要があるかも。

2010/03/04

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