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神話と日本人の心〈〈物語と日本人の心〉コレクションIII〉 (岩波現代文庫)

神話と日本人の心〈〈物語と日本人の心〉コレクションIII〉 (岩波現代文庫)

神話と日本人の心〈〈物語と日本人の心〉コレクションIII〉 (岩波現代文庫)

作家
河合隼雄
河合俊雄
出版社
岩波書店
発売日
2016-10-19
ISBN
9784006003463
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神話と日本人の心〈〈物語と日本人の心〉コレクションIII〉 (岩波現代文庫) / 感想・レビュー

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aiken

2003年の本。なぜ自分が古事記が好きなのか解説してくれる本。かなり面白い。天地、男女、生死、昼夜、山海などの二元軸、その二軸をバランスさせる一見役に立たない軸が三元軸となり中空構造を形作る。日本神話は常にこの三元を繰り返しながら進み、人間の意識の進化の過程を物語る。悪者を創らず善悪では物語を進ませない恥と怒りと畏む我が国の文化と説いていた。心理学者の読み方に感服。蛭子も含めた二重らせん構造でもいいかも。解説にある「神話は、とりわけ日本人にとっては、心理学の要石」。この要石がボクを古事記に惹きつけている。

2021/06/06

YúKa(ユーカ)@ハガレン読み終えました

河合隼雄さんらしく、内容が濃かった。

2016/11/12

ハイちん

「古事記」「日本書紀」などの日本の神話をひたすら読みこみ、また他国の神話と比較することで、日本神話特有の構造を抽出し、日本人の精神性を読み解いていく。日本の神話には「中心を欠いたトライアッド構造」という特徴がある。二項(例:スサノオ、アマテラス)が対立した場合でも残りひとつ(ツクヨミ)がクッションとなり、どちらかが勝利するのではなく双方がバランスをとり共存し、クッションの役目を果たすものは全く現れないか極めて影が薄い。よって日本では自ら前に出るリーダーよりも、調整者型のリーダーが好まれる。面白かった。

2019/01/14

らい

これが読みたくて直前に古事記を読んでいたけど、まったく表層的にしか拾えておらず、深堀りするとまぁこうもたくさんの符号があったとは。ここまで意味や符号が汲み取れるなら、著した人たちも明確に意図していて、それが全く語られない存在とかヒルコみたいな形の表現になっていくのかと思うと、古代の人たちのとてつもない知恵を感じる。物語の原形やモチーフが海を渡ってきたのだとしても、結局この形になったのは、もう日本人の心性としてこうじゃないとおさまりが良くないという調和感覚が働いてるのかあ。ああ、もう一回本文読も!

2021/05/31

マーブル

心理学者の目から語る日本神話。そして考察は現代日本人から将来目指すべき姿まで拡がる。尻尾までみっちり餡の詰まったたい焼きの如し。ここのところ続けざまに読んできた日本神話周辺の書籍の中でも読み応えのあった一冊。さらには記紀の分析に終わらぬ内容の濃さに満足。考察の手法も丁寧であり、古事記に書かれた順を追って、必要な部分では日本書紀との書かれ方の違いを提示し、また他国の神話なども牽かれている。

2019/01/03

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