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小説 太宰治 (岩波現代文庫)

小説 太宰治 (岩波現代文庫)

小説 太宰治 (岩波現代文庫)

作家
檀一雄
出版社
岩波書店
発売日
2000-02-16
ISBN
9784006020125
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小説 太宰治 (岩波現代文庫) / 感想・レビュー

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ケイ

檀一雄が太宰について書いたものはずいぶんと読んだが、これが一番完成している。檀の書くもので1番好きなのは、太宰について書いたもの、次に安吾について書いたもの。檀が生涯かけて愛したのはこの2人で、だからこそ行間から溢れる想いが読む人の気持ちに触れて来るのではないかしら。太宰は あはれな物に心を動かし、それをみる壇は可憐だと思った。太宰とは既に共有できなくなった思い出を、書き残すことは使命だと言いながら、太宰を懐かしむ。「太宰の完遂しなければならない文芸が、太宰の身を喰うたのである」幸せ者だな、檀一雄。

2020/10/24

佐島楓

太宰の若い頃が、実に活き活きと書かれている。これは、壇氏にしかできない仕事だったろう。小説を読む限りめちゃくちゃな生活を両氏はしていたのだが、そうでもしないと、いや、だからこそ生きているという実感を持ち得なかったのかもしれない。「文学というものは、長い長いマラソン競走だ」でもできれば、その競走から下りないでいてほしかった。

2012/12/13

harass

予想に反してすらすらと読めた。過剰に感傷的でもなく淡々と書かれている。太宰治と大学時代に同人を組んで以来の友人だった著者が彼との思い出を描く。太宰の仕草や口調が生々しい。太宰がどういう本を読んでいたのかを会話や彼の部屋の実態から推察している。作品のヒントや文句に使われただろうと著者が推理する逸話がいくつかあり面白く感じる。太宰と親しくしていた著者からの視点の本で、太宰についての知識があればなお一層楽しめる。解説が沢木耕太郎でこの本の内容と実際の太宰の経歴のズレを指摘してあり読み応えのある文章だ。

2013/09/13

mt

檀一雄と太宰治の交友を中心に、佐藤春夫、川端康成、中原中也、井伏鱒二等の登場がこの小説に幅を持たせる。私自身は太宰治の熱心なファンではないので、檀一雄が関わった作家達との交流が興味深かった。それにしても、ハチャメチャな生活ぶりは、破壊的なエネルギーの持ち主が多かったことを表しているのか、作品を生み出すまでの狂乱なのか、理解を超えてる。

2015/05/03

にがつ

松田奈緒子さんの「歌」という漫画から興味を持って読んだ。檀一雄も初読。ほんと、だめだめ生活だなと思いつつ。中原中也に詰め寄られて弱るとか、モルヒネやめられなかったり、奥さんがせっかく作ったお金を飲んであっさり使ったり、壇一雄を旅先でやきもきさせたり、妄想が過ぎたり。繊細すぎてどうしようもないのに、なんか和む。しかし生卵とビールを代わる代わる飲むて。

2015/04/13

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