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伊丹万作演技指導論草案精読 (岩波現代文庫 文芸 48)

伊丹万作演技指導論草案精読 (岩波現代文庫 文芸 48)

伊丹万作演技指導論草案精読 (岩波現代文庫 文芸 48)

作家
佐藤忠男
出版社
岩波書店
発売日
2002-01-16
ISBN
9784006020484
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伊丹万作演技指導論草案精読 (岩波現代文庫 文芸 48) / 感想・レビュー

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水無月十六(ニール・フィレル)

映画監督伊丹万作の著作、「演技指導論草案」を援用しながら当時の日本映画界のエピソードを交えてその内容を掘り下げていく本。基本的に映画界の演出家としての心構えなどの話だが、「演出」というものは何も映画、演劇に限った話ではない。役者を社員、監督を上司に置き換えて考えることもできるだろう。新劇、歌舞伎などから派生してきたばかりの日本映画界のエピソードは映画好きとしては興味深く、またアルバイトなどの仕事の上でも役立ちそうな話が多くあって面白かった。信頼と可橈性を持って仕事をしていきたいと思えた。

2016/08/09

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 戦前戦中の映画は大衆の娯楽にようやく参入したばかりだったので、舞台のスターが監督と対等かそれ以上の態度で作品の注文をつけた時代の話など興味深かった。又伊丹氏の演技指導論文は技術的なことより、演出側から俳優に対してのコミュニケーションの内容が主であることを思えば、人間に対する深い思索と優しいまなざしを日々の映画撮影の仕事に注いでいたんだと心温まる。俳優の人権尊重は大切だけど、作品のために冷酷非情になって俳優スタッフを酷使する監督もいて、佐藤氏の述懐によって明らかにされたエピソードなど凄まじい内容もあった。

2017/07/31

ネスミス

何て分かりやすく演出について解説しているだろうか。授業で勧められて読んだが、何度も感嘆の声を洩らした。良い本だ。 伊丹万作の演技指導論草案という論文を元に解説しているが、伊丹万作がやってはいけないと言っていたことをやってしまっていた自分が恥ずかしい。演出とはこういうものであるのか。なるほど、とても参考になった。

2018/10/08

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