KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

とむらい師たち (岩波現代文庫 文芸 116 野坂昭如ルネサンス 5)

とむらい師たち (岩波現代文庫 文芸 116 野坂昭如ルネサンス 5)

とむらい師たち (岩波現代文庫 文芸 116 野坂昭如ルネサンス 5)

作家
野坂昭如
出版社
岩波書店
発売日
2007-11-16
ISBN
9784006021160
amazonで購入する

とむらい師たち (岩波現代文庫 文芸 116 野坂昭如ルネサンス 5) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

shizuka

追悼野坂昭如氏。ガンめんの葬式博覧会、楽しみにしてたのに残念だったな。葬式についてここまで死者の立場にたって考えてくれる人ももういないだろう。でもガンめんらしい最期だった。穴からうまれ、穴へ還っていったんだ。『とむらい師たち』『ああ水銀大軟膏』『四面凶妻』『ベトナム姐ちゃん』『うろろんころろん』の短編5話。『四面凶妻』はえげつないママ。お行儀悪いからチッチ飲む羽目に。『ベトナム姐ちゃん』切ない愛のお話。『うろろんころろん』どこまでが現実か。魑魅魍魎の世の中その道があってもおかしくない。野坂さん、次!合掌。

2015/12/11

康芳英

「うろろんころろん」の全編下ネタ全開のどうしようもなさは野坂作品の特徴であるラストの斜め上の展開が逆にまともに思えるほど酷い。「おさえチンと申しますと」「おさえねえと、きついわやくのチン、チンにはこの他、すだれチン、けんいちチン、つまみチン、はさみチンとありんす」じゃないってーの。おかげで表題作の「とむらい師たち」の坂道を転がり落ちていくように超展開を見せてある種落ち着くところに落ち着くラストの衝撃も「ベトナム姐ちゃん」のやるせなさと哀愁漂うラストも全部が吹き飛んでしまいましたわ。

2012/05/03

reiko@SIGNATURE

表題作のみ読了。死を(そして生を)真に重大に受け止めることは、ただ穢れ・畏れの源と認識できる者のみに与えられた特権であろう。戦争も災害も知らず、昨年豪奢な葬儀を祖母にささげただけの私にとって、死はまだ清浄なメロドラマとしての側面が大きい。若さって残酷。

2010/06/10

ぼんくらげ

「おくりびと」が下らないエンターテイメントに思えるね。

2010/01/25

nomaltricky

表題作は傑作! 霊柩車で高速道路をブッ飛ばし、乞食坊主を雇って街中をパレードする。アナーキー・イン・ザ・葬儀屋。終盤は宗教団体を設立して大儲け。もうメチャクチャ。ハリウッドで映画化希望。

2009/09/23

感想・レビューをもっと見る