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阿修羅のごとく―向田邦子シナリオ集〈2〉 (岩波現代文庫)

阿修羅のごとく―向田邦子シナリオ集〈2〉 (岩波現代文庫)

阿修羅のごとく―向田邦子シナリオ集〈2〉 (岩波現代文庫)

作家
向田邦子
出版社
岩波書店
発売日
2009-05-15
ISBN
9784006021450
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阿修羅のごとく―向田邦子シナリオ集〈2〉 (岩波現代文庫) / 感想・レビュー

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ぐうぐう

初めて読むシナリオだと思っていたのに、四姉妹の母ふじが、夫のコートのポケットから見つけた愛人の子のミニカーを襖に叩きつけるシーンで、デジャヴの感覚に陥った。このシーンをドラマで見ていたのだろう。それほどに、女の眠れる阿修羅が起き出したこの描写はインパクト大なのだ。しかし向田邦子は、女性の怖さを描くことに主題を求めているわけではない。四姉妹の悲喜交々を通して、滑稽で情深い人間の愛すべき姿をユーモアと切実さを絶妙に配し、描ききっている。

2009/06/30

桜 もち太郎

はじめて本格的なドラマの脚本を読んだが書き手の勢いを感じた。読みながら四人の姉妹が谷崎の細雪と重なった。「おだやかな顔が一瞬、阿修羅に変わる」。女の怖さ、悲しさがこの物語のテーマだ。浮気をすることが良いことか、悪いことか、誰が幸せになるのか、時間がたてばわかる。物語もそうだし実社会にしろ。不義の恋に落ちたことのある作者の体験もこの作品に色濃く出ているのかと思う。

2016/06/01

ツキノ

NHKオンデマンドでドラマを観つつ、シナリオを先行して読む。姉妹、家族…いろんなことが渦巻くホームドラマ。なんともまぁ…というのが感想にならない感想。

2012/07/06

同じ父母をもつ姉妹といっても色んなタイプがいて、同じ女といっても逆の立場もあり、世代の違いや考えの違いがあり、また男にもそれぞれの違いがあって、結果選ばれた選択肢が過去になり、色とりどりの糸で織られる織物のように家族や人生がある。いま読んでも全く色褪せていない! 長女綱子が花ばさみを手に枝と未練を落とそうとするシーンの美しさ、次女巻子の夫鷹男の失敗電話、三女滝子のノオからイエスへの変化、四女咲子が強請られたあとの「滝ちゃん」、母の春画、四姉妹のおにぎりの手が印象的だった。

2012/09/06

tjZero

TVドラマを”原作”にしたノヴェライズではなく、向田さんの脚本をそのまま収録した1冊。シナリオを読み慣れていないと最初は戸惑うかもしれないけど、数ページ読むとすぐに作品内に引きこまれる。削ぎ落したト書きと気風のいいセリフの数々に視覚を呼び起こされ、四姉妹の像がありありと脳裏に浮かんで活き活きと動き出す。小説版しか読んだことが無いかたも、ぜひ(本物の)シナリオ版を体験していただきたい。

2020/11/21

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