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ある補充兵の戦い (岩波現代文庫)

ある補充兵の戦い (岩波現代文庫)

ある補充兵の戦い (岩波現代文庫)

作家
大岡昇平
出版社
岩波書店
発売日
2010-08-20
ISBN
9784006021733
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ある補充兵の戦い (岩波現代文庫) / 感想・レビュー

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harass

「俘虜記」を補う著者の従軍手記。35才の著者が教育召集直後に南方に送られることが決まってから、ルソン島での生活と米軍に捕まるまでと帰国の様子を描く。僅かな時間に出国前に妻と子どもと話をして、帰国後妻の疎開先で再会するところで本は終わる。久しぶりにこの著者の本を読むが途中でこの著者はやはり違うなと感じさせること多し。自分の心理や意識を対象に執拗なまでに理性的な分析を加えていくのが面白い。死を覚悟していた著者はそれに対抗するように言葉を紡いでいった。

2013/06/30

おい

太平洋戦争末期召集された筆者の行動や考えに触れられ面白い。死を覚悟した時の考えや思いは、他の部分と一転し、考えがとうとうと記されており、感心する。 ★★★

2020/09/12

からし

短編にも滅法面白い作品が揃ってます 西矢隊奮戦 :重機すら持たない補充兵と乙種の小部隊が経験した討伐戦がリアルに描かれている秀作だと思う比島に着いた補充兵 :戦況逼迫でも呑気な補充兵は軍票で給料を貰うと何を買うか?そりゃ食い物だろうお腹空いてるし。襲撃 兵隊は死ぬとき本当に「天皇万歳」を三唱するらしいわが復員 国家から被服食料など一切を保証され月21円の給料まで貰っていた。命の危険があったのが玉に傷だけど、こうして生きて帰ってみればざま~みやがれ!ってところだそうです。

2015/01/01

nureyev

品川駅での別れが、抑制した描写でかえって胸に迫る場面になってる 最後もヒネリが効いていていい

2012/08/01

あきこ

「俘虜記」と重複する部分があるものの、俘虜になるまでの記録が語られている。よくある戦争ものと違い、その観察眼は冷静で公平だ。自分を見つめる視線もだ。この部隊は島の警護という使命があったとはいえ、大した戦闘もなく犬死なのは否めない。そんな中で、軍隊というのは世の中の縮図であるが、優劣はちょっと変わる。そんな人々の心境の揺らぎが良く描かれていると思う。またこの本では家族との別れと再会が語られており、静かだが、その悲しみと喜びが十分に伝わってくる。

2012/04/17

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