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「赤毛のアン」の秘密 (岩波現代文庫)

「赤毛のアン」の秘密 (岩波現代文庫)

「赤毛のアン」の秘密 (岩波現代文庫)

作家
小倉千加子
出版社
岩波書店
発売日
2014-05-17
ISBN
9784006022389
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「赤毛のアン」の秘密 (岩波現代文庫) / 感想・レビュー

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キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言

「フランダースの犬」「ハイジ」と並んで現地より日本で人気の「赤毛のアン」。私も美しい景色、聞いたことのない花の名前や食べ物に憧れ繰り返し読んだ口だ。薄々わかっていたけど、きっちり論じられると心の奥に揺らぐものがある。モンゴメリの引き裂かれた意識、無意識が悲痛だ。

2023/06/07

きょ

立派な論文という感じ。モンゴメリが、決して幸せではない人生を送ったのは知っていたが、多方面からの分析は新鮮だった。彼女は自分の複雑な精神を持て余していたのだろう。意識していたかどうかはわからないが、時代背景的に、結婚し、家庭を営み、夫を助ける… そんなことは実は望んでいないのに…。彼女の複雑な葛藤が、アンに表されていたのか?アンを書き続けることは、自分の見たくないことと向き合うことだったのだろうか?とはいえ、アンや周囲の生き方言動は、私を飽きさせない。アンも作者も、やはりドラマチックだ。

2014/12/16

Gen Kato

何の気なしに読みはじめたら面白いの何の。同時に自分がどうして『アン』シリーズにハマれなかったか(ファンだった友人はいたが)もよく理解できた。第一作目の後半あたりからアンって「主役だけいい子」傾向が濃厚で個人的にどうしても抵抗があったんだよね。作者の価値観の「限界」がいまだこの国に生きる女たちに共通しているあたりがつらい。

2016/11/08

きゃる

なかなか壮絶な内容だった。赤毛のアンのほんわかさのままで、読み始めたら、意外な内容。作者があまり幸せでなかったこと、だからアンに託したこと。同時代のヴァージニアウルフとの比較。カナダの歴史や宗教観。いろいろと意外だった。それを踏まえてアンを読み直してもいいかもしれない。

2014/12/07

タマン

赤毛のアンの作品は有名ですが、作者については知らなかったので本書を手にしました。モンゴメリは当時の社会的概念と戦い、アンはモンゴメリの思想の反映させた存在だった事が解りました。私生活は少女期から決して幸せではなかったのは意外でした

2014/10/19

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