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惜櫟荘だより (岩波現代文庫)

惜櫟荘だより (岩波現代文庫)

惜櫟荘だより (岩波現代文庫)

作家
佐伯泰英
出版社
岩波書店
発売日
2016-01-16
ISBN
9784006022754
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惜櫟荘だより (岩波現代文庫) / 感想・レビュー

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TakaUP48

時代小説文庫書き下ろしの先駆者となった筆者は、熱海で年中無休の量産体制に入った。その家から見下ろす場所に気になる別荘があった。岩波書店創業者・岩波茂雄が熱海に建てた建築家・吉田五十八による近代数寄屋の名建築惜櫟荘だった。それを修復し惜櫟荘の番人となるまでの作業過程や関連項目、私事がつらつらと書き並べられた佐伯だより。カメラマンとして活躍中のスペインでの堀田善衛夫妻、俳優・愛書家で有名だった児玉清、映画監督アンジェイ・ワイダの惜櫟荘の絵画などの話の他、筆者の前立腺癌の手術や愛犬との別離など印象に残った。

2021/04/19

Ryoichi Ito

著者の言葉を借りるなら,岩波茂雄が岩波文庫で稼いだ金で熱海に建てた別荘を,文庫本シリーズ「居眠り磐音」で稼いだ金で修復。修復の過程が主題だが,写真家だった著者が文庫本描き下ろし作家になるくだりやスペイン滞在時代につきあった堀田善衛,永川玲二,田村隆一らとの交流の記述が面白い。そして「佐伯さん,作家は読者に支持されてなんぼの存在です」と俳優児玉清に励まされた話も。 この家は文化財として一般に公開してほしい。

2019/01/16

インテリ金ちゃん

惜櫟荘の話は半分。まあ、スペインでの交友録も楽しめたからいいか...

2016/03/20

若木文庫

惜櫟荘は岩波茂雄の有名な熱海の別邸で、吉田五十八の設計ですが、佐伯泰英の所有だとは知りませんでした。佐伯泰英は「居眠り磐音」などで知られる超ベストセラー作家であり、岩波書店とは最も対極にいる人です。吉田五十八設計では、実働する「築地・新喜楽」「五島美術館」や、記念館の「吉屋信子邸」「山口逢春画室」、岸信介邸が和菓子の「虎屋」により一般公開されているのも嬉しいことです。著者はカメラマンだったこともあり、セレクトされた写真は美しく、瓦葺き下地の杉の薄板など絶品、瓦で隠されてしまうのはいかにも惜しいと思わせます

2020/03/12

竹香庵

凝りに凝って家を普請できたらどんなに楽しいだろうか。今年は読書三昧な生活に戻ろうと、懐かしく再度手に取った本。スペインの話など要らないと感じていた挿入話が思いの外面白く感じられた。やはりプロの書き手は読ませる。12年半の編集長生活もこの度の異動で終えてしまい、今では文字数と時間の量にピンと来ないが、枚数を時間でカウントできてこそプロなのだろう。手拭いや竣工式など、いい大人がどう振る舞うべきなのか「時間とお金」のかけどころを学びとした。職人の腕は対価を払って求めるべし。対して自分は何らのプロたりえておらず。

2019/01/23

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