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読書術 (岩波現代文庫 社会 24)

読書術 (岩波現代文庫 社会 24)

読書術 (岩波現代文庫 社会 24)

作家
加藤周一
出版社
岩波書店
発売日
2000-11-16
ISBN
9784006030247
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読書術 (岩波現代文庫 社会 24) / 感想・レビュー

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hit4papa

知の巨人(といわれる)加藤周一『読書術』は、読書への取り組む姿勢がシチュエーション別に述べられています。著者の経験からベストな方法論をまとめた実践的な内容であり、納得性が高く試してみようという気になる本です。外国語の本を読む「解読術」は、目からウロコの主張、外国語の本を読む「解読術」は。”読書生活の中で言葉は大工道具のようなもの”という境地にいる著者ならではですね。口述筆記ということで抵抗はあったのですが、う~ん、早く読めば良かった・・・。読書法・読書論としては一度は目を通しておくべきものです。

2019/10/09

Major

僕は《読書論》が好きである。18、19歳の頃に最も親しんだ。ショーペンハウエル、福原麟太郎、三木清、田中美知太郎、吉本隆明、立花隆・・・《読書論》なるものを世に問うた著作はきっと未だに古今東西数多あるだろう。上述の僕が挙げた方々の著作は、単にhow to readを示すものではなく、what to read もしくはwhy to readを語ってくれている。こうした真の《読書論》に僕達読者が知的刺激を大いに高揚させられ心魅かれるのは、読書体験に裏打ちされたその著者の人生と思想が織込まれているからだろう。

2020/02/22

かわうそ

★★★★★再読。加藤周一さんは東大医学部卒で文芸評論家という教養人。この本は読書術の本で最も理論的で良い本である。速読についてはまず目次を熟読。これは松岡正剛先生も推薦している。その後最初の序論を読み結末を読む。その後、中間は目次で気になったところを重点的に読む。併読することによって知識も入りやすく、集中しやすい。書評を活用し、書評をなるべく読む。翻訳書1日1冊。原書を右に翻訳書を左に置き翻訳書を一行読んで翻訳書を一行と交互に読む。表現が優しい本を選ぶ。無理して表現が難しい本を選ばない。

2016/09/06

ヴェルナーの日記

様々な本を読むに当たって著作者の考え方が示されている。おそく読む精読術、はやく読む速読術、本を読まない読書術、原語に触れる解読術、新聞・雑誌の看破術、難解な本をとりこむ読破術など、本に合わせて読書スタイルを変える臨機応変な処し方が共感を覚えた。また、自分にとって読んでいて意味が解らない本は、そもそも読む必要がないとする達観した考え方が斬新だった。

2010/12/16

gtn

難しい本を乗り越えるには、著作者と「同じ種類の経験を自分のものにすることだけ」との言葉に同感。当然ながら著作者にも「経験」があることが前提。ある売れっ子ジャーナリストの著作で、題材の核心に迫っていないなと思う本がままあるが、おそらくその題材に対して経験も共感も、ましてや愛情もないのだろう。

2020/07/02

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