KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

岩波科学ライブラリー 192ウイルスと地球生命

岩波科学ライブラリー 192ウイルスと地球生命

岩波科学ライブラリー 192ウイルスと地球生命

作家
山内一也
出版社
岩波書店
発売日
2020-10-13
ISBN
9784007310348
amazonで購入する

岩波科学ライブラリー 192ウイルスと地球生命 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

absinthe

ウィルスは宿主を害するばかりではない。出産時に胎児を母親の免疫から守ったり、寄生バチの卵を守ったりもする。耐性がつきにくい菌撃退法として注目されているバクテリオファージの研究。実は抗生物質より古く長い歴史があった。海洋プランクトンの生死、赤潮やアオコにも関連がある。このため、海洋と大気のCO2交換にも影響を及ぼしている。進化にも影響し、遺伝子の一部の伝播にも関わっている。

2023/06/19

Hatann

研究所を定年退職したのちにネット上での連続講座を引き受けていたときの質問「細菌に善玉があるようにウイルスにも善玉があるのか」をきっかけとして改めて研究を深め、感染症の原因としてのみとらえるのではなく、生命体としてのウイルスの目線で纏めたもの。ヒトゲノムの約半分は内在性レトロウイルスを含めたウイルス由来のものであり、ヒトの進化にウイルスが積極的に関与している形跡も見られる。グローバルな炭素循環にウイルスが果たす役割も注目を集めている。感染症対策としてほんの100年前から始まったウイルス学は意外な方向へ進む。

2022/04/16

伊達者

冒頭,ウイルスは生命と物質の中間という記載が出てきてびっくりした。

2015/08/29

感想・レビューをもっと見る