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踏絵の軍師 (旺文社文庫 255-10)

踏絵の軍師 (旺文社文庫 255-10)

踏絵の軍師 (旺文社文庫 255-10)

作家
山田風太郎
出版社
旺文社
発売日
1986-02-01
ISBN
9784010616222
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踏絵の軍師 (旺文社文庫 255-10) / 感想・レビュー

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ヨーイチ

旺文社文庫ってまだあるのかしら。人気作家だったのだなぁ。本書に忍者は出てこない、歴史物。既読が少なくて良かった。まぁ再読しちゃうんだけど。表題作は竹中半兵衛の孫が主人公。どうやら悪名高き「キリシタン弾圧の踏み絵」を考案した人らしい。その史実を山風流の倒錯した人間関係と心理描写をまぶして、不思議な物語を作り上げている。あと信長にやられた今川義元亡き後の駿河国の騒動とか。これも歴史物の盲点。どれも面白い。最後の「殿様」は珍しく資料によらない題材で笑いとブラックユーモアが交錯する。

2018/07/20

小林ミノリ

光と影、清と濁、相反する要素を併せ持つ稀有な人物の描写が凄まじい、忍法帖以外の山風、時代短編集、とくに表題作「踏絵の軍師」が良い、竹中半兵衛の縁者と踏絵、キリシタン弾圧と天正遣欧少年使節、戦国鍋TVで、なんとなく歴史を学んだ人にお勧めします。

出世八五郎

短編集『踏絵の軍師』『地獄太夫』『姦臣今川状』『生きている上野介』『売色使徒行伝』『殿様』収録。

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