近代百年カレンダー (旺文社文庫 274-1)
近代百年カレンダー (旺文社文庫 274-1) / 感想・レビュー
双海(ふたみ)
本書は肩のこらない風俗文化史。明治から昭和までを一望できる。夏らしい記事を拾ってみると、明治時代の「良家の子女の水着姿といえば、ダブダブの寝巻で全身武装、靴下まではいていた。」・・・これは泳ぐことは想定外で、文字通り海水”浴”でなのあります。
2017/08/06
kamome555
「小説現代」に昭和41年~69年まで連載されたものをまとめたものだそうです。肩のこらない感じで、風俗文化(野球、銭湯等々…)の起源を2ページずつ使って解説してます。たとえば…チョコレートは明治6年に大久保利通ら遣欧使節団が初めて食べたとか。国産チョコは明治10年「千代古齢糖」として売り出されたものの「牛の血が混じっている」とウワサされ全然売れなかったとか。また戦争による文化停滞と戦後の抑圧の反動も強く感じさせられます。各項の挿絵も味があってすごくいい!著者自身が描いたものと思いますが、好きです。
2013/01/15
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