栞と紙魚子の百物語 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)
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栞と紙魚子の百物語 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス) / 感想・レビュー
夜間飛行
神様や物の怪どうしの争いの話が多い。男たち(鬼の木一、稲生平太郎、管正一、稲荷のコン太ら)は、何やかやと争いの種を播いてしまう。一方、栞は稲生物怪録の平太郎に変身したりクダ狐に憑かれたりと、争いに巻き込まれつつ話を動かしていく存在だ。さらにここでは段先生の奥さんや弁天様の存在感が絶大であり、全般に女性の神秘的なパワーが話を方向づけ、争いに決着をつけるのだった。妖怪の総大将・山ン本五郎左衛門も段先生の奥さんにはまるで歯が立たない。弁天様は争いに参加せず、ひたすらナルシストであり、肖像権にめちゃくちゃ厳しい。
2022/03/24
はる
買い本。「無面目」を読んだ後、「栞と紙魚子」のシリーズにそのままはまる。そしてまだ持っていなかった本まで買う。妖怪司書やら管狐の新顔も相変わらずのパワーのクトルーちゃんも美人の弁天様も…。安心して楽しい諸星ワールド。栞と紙魚子に着物が似合っている。特に紙魚子の正座姿は姿勢が良くて綺麗だ。
2015/11/14
ポテンヒット
楽しみにちびちび読んでいたのにもう最終巻。物の怪が百物語を始めたりして相変わらずユルいけど、そこが良い。異質な者を追い詰めず、彼らの居場所を尊重する所は、人間同士にも必要だなと思う。それにはユルさが結構重要なんだろう。段先生と奥さまのなれそめも知れて良かった。本の帯にドラマのDVD発売の宣伝があるが、特典に諸星先生の書き下ろし漫画とムルムル製氷皿が付いている!欲しい…。
2022/11/20
5〇5
~目玉おやじ(ゲゲゲの鬼太郎)調で~ ふぅ~む。この巻は、もののけ・妖怪が大集合じゃな。しかも、その面々ときたら実にユニークなんじゃ。頭から赤子をひり出す、妖怪「頭赤子(あたまあかご)」なんぞは笑ってしもうたわい。そして、会話のぼけとツッコミかげんも楽しめるのう。とぼけたストーリーを描いても上手いもんじゃな。(◎)/
2022/04/06
Susumu Kobayashi
最終巻。弁天様を盗撮するだなんて、段先生も隅に置けないな。しかし、弁天様の十分の一フィギュアを宝物にしているお稲荷様(人がお面かぶっているようにしか見えないんだが)なんて!
2020/09/25
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