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幻想綺帖 二 玉藻の前 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

幻想綺帖 二 玉藻の前 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

幻想綺帖 二 玉藻の前 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

作家
波津彬子
岡本綺堂
出版社
朝日新聞出版
発売日
2009-11-06
ISBN
9784022131461
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幻想綺帖 二 玉藻の前 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス) / 感想・レビュー

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あたびー

岡本綺堂の原作を漫画化。波津彬子氏の平安ものは初めて読んだ。今度は原作読まないとな。

2021/10/22

りらこ

さちみりほさんのを読んだので読み比べのために読了。波津さんのこちらの方が岡本綺堂氏の文章そのままと、詳細が描かれていてわからなかった部分が判明。ページ数の関係もあるのでしょうけれど、こちらはその点が良かった。さちみさんの方は、玉藻の前の残虐性と妖の性格を前面に出したもの、波津さんの方は人間関係を軸にしたものといった印象。真実はもしも1人の女性が生き残るために口八丁でいろいろ画策し、その結果色香に翻弄された事件があって、それを狐のせいにしたりしてるのかしら?と思ったり。

2021/11/14

井月 奎(いづき けい)

ふとした表情などを絵柄でみせる漫画は、それによって想像の方向をある程度限定します。ですから映像化、漫画化した小説、戯曲は原作も読むことが肝要であると思うのです。で、この物語ですが、妖狐や塚の中の黒髪につかまった藻は玉藻となり、その玉藻を救おうとする千枝松、藻からは「千枝ま」と呼ばれる。は千枝太郎となり陰陽師の修行を得ます。二人は死によって引き離され、死によって結ばれます。それは運命なのでしょうか?ちがいます。藻と千枝まに戻った二人は誰も近づくことのできない殺生石に抱かれて、二人自ら結ばれたのです。

2016/05/07

藤月はな(灯れ松明の火)

「半七捕物帳」シリーズで御馴染みの岡本綺堂先生による幽玄美溢れる「玉藻の前」と硬質な美しさを兼ね備えた波津さんの素敵な組み合わせにひたすら陶然としました。原作で使われた言葉を使っているのも作品のぞっとするほど美しい雰囲気を壊していなくていいです。互いのことを想い、執着しているのに別々の道を歩まねばならなかった2人の最後は切ないです。波津さんのあとがきには思わず、笑ってしまいました^^

2011/05/07

氷華

波津先生の描かれる人物って本当に艶があって綺麗ですよね。原作ありで、そちらは未読なので原作との差異はわかりませんが、本当に面白かったです。殺生石伝説をベースにした話らしく、よく見知ったなもちらほら…それに史実も混じっており 歴史物としての側面も十分あるかと……。玉藻前より千枝松の方が艶があって可愛いと思ったり、あとがきの波津先生の言葉に頷いたりとそっち方面にも触れてて本当にもうごちそうさまでした。

2015/06/11

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