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魔女をまもる。中 (Nemuki+コミックス)

魔女をまもる。中 (Nemuki+コミックス)

魔女をまもる。中 (Nemuki+コミックス)

作家
槇 えびし
出版社
朝日新聞出版
発売日
2020-11-20
ISBN
9784022143037
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「魔女をまもる。中 (Nemuki+コミックス)」のおすすめレビュー

「今月のプラチナ本」は、槇 えびし『魔女をまもる。』

『魔女をまもる。』(上・中・下)

●あらすじ● 舞台は16世紀の神聖ローマ帝国。「魔女」や「悪魔」の不穏な噂に隣国がざわめく中、領主ヴィルヘルム5世のもとに、とある村から「村の娘が人狼に襲われた」という知らせが舞い込む。そこで一連の騒ぎを収めるよう、侍医であるヨーハン・ヴァイヤーを派遣するのだが……。魔女狩りが横行する時代、医療によって彼らを救おうとした、精神医学の先駆者といわれる医師の生涯を描いた傑作歴史マンガ。 まき・えびし●マンガ家、イラストレーター。著作に『天地明察』(原作:冲方 丁、講談社アフタヌーンKC)、『朱黒の仁』(朝日新聞出版)など。

槇 えびし朝日新聞出版Nemuki+コミックス 各900円(税別) 写真=首藤幹夫

編集部寸評  

魔術はファンタジーではなく、歴史だ 著者は中巻の後記にこう書いた。「魔術はファンタジーではなく、歴史だ」。われわれがマンガや映画で見てきた悪魔や魔術のほとんどは、ファンタジーでありCGだった。しかし当時の人々にとっては、疑う余地のない現実だったのだ。その現実に疑問を抱くことのむずかしさ。ほと…

2021/1/6

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魔女をまもる。中 (Nemuki+コミックス) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

雲母

魔女が何故魔女と呼ばれたのか?ヨーハンは魔女を何故救おうとしたのか?具体的なお話しになってきます。宗教問題も絡んで複雑な体になってきました。魔女的な言動は病が元。薬を使って治そうとするヨーハンに人々は理解をしません。ただ一人、己を信じ師匠の教えを信じて奮闘する。この時代は並大抵なことではないことだろう想像します。

2021/02/05

碧海いお

漫画ですが、ドキュメンタリー・歴史みたいな内容の漫画だと思っていたのですが、登場人物の医師ヨーハン・ヴァイヤーは16世紀のヨーロッパに存在したらしい。

2022/07/02

さとみん

キリスト教に限らず宗教が精神的基盤となる人生がどんなものなのか、感覚的に理解できないままだ。そのせいか贖宥状にすがる気持ちが全く分からなくて困る。自分の犯した罪の重さに耐えかねて何かに救いを求めるという目的は分かるが、最終的に自分を赦せるのは自分しかいないと思っているから。反対に「魔女」の作られ方はよく分かる。己の中の不安や不満の捌け口として他者を貶める人の心の弱さ、その人の弱さを権威のために利用する教会。信仰を求める気持ちは否定しないが、個人的にはどうしても宗教団体というものを信用できないでいる。

2020/11/22

ギンジ

借り読み。主人公ヨーハンの師匠、アグリッパの言葉に胸打たれる。「見えないから恐れる、知らないから怖い」病原菌に誹謗中傷。現代にとてもシンクロしていて、まさにその通り。ホントに、知ることってとても大切だ。しかし、厄介なのが「迫害に打ち勝つ信仰と叡智」。方向性によっては大惨事を生む。今、テレビから例のサリン事件のニュースが流れてきていて、その怖さを思い出す。

2021/03/21

直人

アグリッパの死後,結婚をしたヨーハンが立ち向かうのは「悪魔の印章」。 果たしてそれが村人を殺したのか,それとも……? 現代で起きる事件が中世で起きるとこういう展開になるんだなあというのにしみじみ。 今では病気として片づけられることが,過去では悪霊の仕業ということになる訳だ。 その逆も然りではあると思うんだが。

2022/03/10

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