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ミステリアスセッティング

ミステリアスセッティング

ミステリアスセッティング

作家
阿部和重
出版社
朝日新聞出版
発売日
2006-11-01
ISBN
9784022502445
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ミステリアスセッティング / 感想・レビュー

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エンブレムT

え?何この本。読み終わってポカーンとなったぞ。表紙にひかれて手にした初めての安部作品なんですが、他の作品もこんな感じなの??お好きな人には申し訳ないけど、私にとって魅力のある登場人物が皆無だった初めての小説となりました。『2011年のマッチ売りの少女』という煽り文句には逆に納得!そういえば私、あの話、苦手だった!

2010/05/12

yukalalami

歌えない吟遊詩人の主人公の少女。あまりにもピュアでお人よしな性格が引き起こす過酷な試練と運命。携帯小説だったとのことで、軽めで読みやすいが、後半の展開はらしさが感じられるし深読みを誘う。

2014/01/09

mattya

うーん、そう言うオチなの?救いのないハナシが、救いの無いまま終わるのかと思えば、理解者とうい救いが現れ、しかし理解者は救えなかったと言う負い目を持ち、出来事を美談に仕立て言い伝える?あは、ワケわからなくなる。

2014/12/29

みつ@---暗転。

***** とある公園で、子供たちはひとりの老人の話に耳を傾けていた。彼はシオリという、ひとりの吟遊詩人の物語を語りはじめる。歪んだ姉妹関係を持ち、純粋さ、或いは愚かさをこれでもかと詰め込んだ少女。他人に騙され、それでも他人を信じ、何よりも小鳥を愛した、音痴の孤独な吟遊詩人。彼女が巻き込まれ、彼女の救った多くの人々。老人は、決して忘れない、彼女を語り継いだ。そしてそれは、語り部へと引き継がれる。好みは別れるだろうが、個人的には圧倒された。文章は携帯小説として発表されただけあり、読みやすいかと。

2013/05/28

amanon

「ありえないだろ」とつい突っ込みを入れたくなるくらいの主人公ノゾミの境遇。気が弱くて鈍感で、どうしようもないお人好しというかなりイタイ性格。一読者としては、その性格が招いた不遇な試練を経た後ハッピー・エンドを迎えて欲しいと密かに願っていたのだが、結局彼女はひょんなことから巻き込まれたテロ行為のため自らの命の犠牲にする…この作品を現代の「マッチ売りの少女」と評する人もいるようだが、僕はむしろ宮沢賢治の「「虔十公園林」を思い起こさせられた。「十力の作用は不思議です」という言葉はまさにシオリのためのものでは?

2010/12/10

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