ミステリアスセッティング
ミステリアスセッティング / 感想・レビュー
エンブレムT
え?何この本。読み終わってポカーンとなったぞ。表紙にひかれて手にした初めての安部作品なんですが、他の作品もこんな感じなの??お好きな人には申し訳ないけど、私にとって魅力のある登場人物が皆無だった初めての小説となりました。『2011年のマッチ売りの少女』という煽り文句には逆に納得!そういえば私、あの話、苦手だった!
2010/05/12
yukalalami
歌えない吟遊詩人の主人公の少女。あまりにもピュアでお人よしな性格が引き起こす過酷な試練と運命。携帯小説だったとのことで、軽めで読みやすいが、後半の展開はらしさが感じられるし深読みを誘う。
2014/01/09
mattya
うーん、そう言うオチなの?救いのないハナシが、救いの無いまま終わるのかと思えば、理解者とうい救いが現れ、しかし理解者は救えなかったと言う負い目を持ち、出来事を美談に仕立て言い伝える?あは、ワケわからなくなる。
2014/12/29
みつ@---暗転。
***** とある公園で、子供たちはひとりの老人の話に耳を傾けていた。彼はシオリという、ひとりの吟遊詩人の物語を語りはじめる。歪んだ姉妹関係を持ち、純粋さ、或いは愚かさをこれでもかと詰め込んだ少女。他人に騙され、それでも他人を信じ、何よりも小鳥を愛した、音痴の孤独な吟遊詩人。彼女が巻き込まれ、彼女の救った多くの人々。老人は、決して忘れない、彼女を語り継いだ。そしてそれは、語り部へと引き継がれる。好みは別れるだろうが、個人的には圧倒された。文章は携帯小説として発表されただけあり、読みやすいかと。
2013/05/28
amanon
「ありえないだろ」とつい突っ込みを入れたくなるくらいの主人公ノゾミの境遇。気が弱くて鈍感で、どうしようもないお人好しというかなりイタイ性格。一読者としては、その性格が招いた不遇な試練を経た後ハッピー・エンドを迎えて欲しいと密かに願っていたのだが、結局彼女はひょんなことから巻き込まれたテロ行為のため自らの命の犠牲にする…この作品を現代の「マッチ売りの少女」と評する人もいるようだが、僕はむしろ宮沢賢治の「「虔十公園林」を思い起こさせられた。「十力の作用は不思議です」という言葉はまさにシオリのためのものでは?
2010/12/10
感想・レビューをもっと見る
「阿部和重」の関連作品
何げなくて恋しい記憶 随筆集 あなたの暮らしを教えてください1 (随筆集 あなたの暮らしを教えてください 1)
- 作家
- 三崎亜記
- 松家仁之
- 木内昇
- 蜂飼耳
- 駒沢敏器
- 山根基世
- 三浦しをん
- 山田太一
- 水内 喜久雄
- 多和田葉子
- 高 史明
- 佐々木美穂
- 野崎歓
- 関川夏央
- 戌井昭人
- 山根一眞
- 池澤夏樹
- 森絵都
- 萩尾望都
- 萩原朔美
- 長嶋有
- 高橋源一郎
- 長島有里枝
- 元村 有希子
- 姫野カオルコ
- 赤坂真理
- 片山健
- 大久保真紀
- 山口未花子
- 増田明美
- 阿部和重
- 寺尾 紗穂
- 川島小鳥
- あさのあつこ
- 片桐はいり
- 秋野暢子
- 前田英樹
- 川内倫子
- 内田春菊
- 平田 明子
- 呉美保
- 那波 かおり
- 辻村深月
- 森田真生
- 砂田麻美
- 大宮エリー
- 温又柔
- 坂本美雨
- ジェーン・スー
- 金井真紀
- 望月衣塑子
- 速水健朗
- 木内みどり
- 新井紀子
- 加藤千恵
- 本名陽子
- 内田樹
- カヒミ・カリィ
- 久保田智子
- サヘル ローズ
- 仲野徹
- 加瀬健太郎
- 山崎ナオコーラ
- イッセー尾形
- 安東量子
- 大竹しのぶ
- 曽我部恵一
- 津野海太郎
- 島田潤一郎
- 俵万智
- 出版社
- 暮しの手帖社
- 発売日
- 2023-03-20
- ISBN
- 9784766002294