KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

老子―自由訳

老子―自由訳

老子―自由訳

作家
新井満
出版社
朝日新聞社
発売日
2007-03-07
ISBN
9784022502698
amazonで購入する

老子―自由訳 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

やすらぎ🍀

道(Dao)過去から現在、未来へと続く。水滴も気づいたときには、ゆるやかな流れの中にいる。大河になるほど、流れは落ちついて見えるだろう。流れに逆らうと波が立つだろう。しかし止まれば流れがほどほどに押してくれるだろう。こころにある濁りはやがて清く澄んでくるだろう。…ここには上流も下流もない。源流も末流もない。いつまでも、ゆったりとおおらかに。回り回って私にも皆の中にも流れている、やわらかでしなやかな道。無心、無常。謙虚、感謝。太古から人は流れから外れては還り、Daoをつないでいるのだろう。無為、これで充分。

2021/12/18

パフちゃん@かのん変更

本当の『老子』は歯が立たないだろうけれど、この自由訳は散文のように読みやすく、心にすっとなじみます。いい言葉がたくさんありました。「自分に勝つ者を真の強者というのだ」自分の欲望を知り欲望に勝つ。物欲、知識欲、名誉欲・・・。欲望の命じるままに生きれば命がすり減って行く。「足るを知ればはずかしめられず、とどまるを知ればあやうからず」引き算のすすめ「新しいことを一つ始めるよりも、余分なことを一つ減らしなさい」「怨みには徳を以て報いなさい。憎悪の念は慈愛の心を以て許してあげなさい」「戦争は決してしてはいけない」

2015/11/02

モリー

報恩以徳。「怨みには、徳をもって報いなさい/憎悪の念は、慈愛の心をもって許してあげなさい…」これこそが、私に欠けていた部分でした。身に降りかかる不幸は、そんな自分が招き寄せていたのかもしれません。たとえ相手が悪いときでも怨んではいけないよ。敵を作り、争っていては自分のエネルギーを失い、幸福も逃げて行くのだよ。数千年の時を越えて私の前に老子(大先生)が姿を現し、直接語りかけてくださっているようでした。そして、その側には老子の言葉を同時通訳しながら微笑みを浮かべる新井満さんの姿がたしかにありました。

2021/12/04

シグマ

専門家からは厳しい目で見られそうだが入門には最適かな。これだけ少ない言葉で多くのことを考えさせる老子はほんとすごい。老子の言葉をきいてそれぞれが浮かぶ宇宙のイメージは人それぞれなんだろうな。

2014/01/09

赤とんぼ

老子のエッセンスをぎゅっと詰め込んだように思えた。 きちんと、老子、読んでみたくなった。

2018/02/16

感想・レビューをもっと見る