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メタボラ

メタボラ

メタボラ

作家
桐野夏生
出版社
朝日新聞社
発売日
2007-05-08
ISBN
9784022502797
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メタボラ / 感想・レビュー

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1074-277-21 こんな世界もあるんだなあって感じかな。きちんと働きたくても保証人やらその他もろもろの事情でまともな職につけないのは本人にも責任はあるが別のところにも問題はありそう。そしてそんな人達を搾取する人もいる。世知辛いね〜。。。

2015/07/14

さくゆめ

どんづまりの底辺を足掻く。記憶を取り戻した「僕」の二章に渡る回想は、まさにこれに尽きる。”聞きたくない人は耳を塞いでいてくれ”繰り返しされる忠告もなんのその、時に人は怖いもの嫌なものほど覗き込まずにはいられない、ある種業の深い生き物だ。それでもなお後悔するくらいには凄まじくも壮絶だった。オマケに性的マイノリティ…この作者、容赦無し。ラストは一見救いがあるようで、やはり明るい未来などどこにもない気がしてならない。例えばジェイクは間もなく死に、そうなった時彼に依存しているギンジは…死が救いになるって哀しいね。

2019/09/22

rui

分厚さに怯んだのも束の間、主人公2人には嫌悪感しかないのに一気読みしてしまった。 暗く淀んだ空気の中で泥濘に少しずつ深みにはまっていくような。放浪と旅の違いはこの世とあの世の決定的な差に似ている。10代の危なっかしい思考は何処へ外れていっても不思議ではなかった自分自身のことを思い出した。 永遠の夜みたいな陰鬱で不快な雰囲気が読み終えた今でも纏わりついているようで。 面白いかと問われれば疑問だけれど、続きが気になる桐野夏生さんはさすがだな、と。

2019/10/26

くろすけ

先月から受講している労働法講座で講義中に紹介された作品。労働問題を専門とする弁護士の先生曰く「派遣労働者の実態を最もリアルに描写した小説」との由。読んで納得。頻繁に改正される労働者派遣法を一生懸命勉強しても決して見えてこない真実が、ここにはあった。 搾取され廃棄されて生きる意味を見失う若者たち。意欲に溢れて猛烈に働く中国から来た若者たちとの対比が、暗澹とさせる。彼らには帰る場所があるが、日本の若者には最早居場所さえないのだ。派遣法だけに問題があるのではない。社会の構造を組み直さなければ日本に未来はない。

2013/12/07

ねなにょ

超久々の桐野夏生。冒頭から不安を煽るような、漆黒の森の中を逃げ惑う男のシーン。そして、昭光との出逢い。記憶を失くした青年は、ギンジという新しい名前を得て、生き残るために、新しい自分を作り上げていく。メタボリズム…。全ての登場人物が、根深い社会の様々な問題の中で喘いでいる。最初は、宮古言葉にちょっと辟易したけれど、段々、その宮古弁丸出しの世間知らずだけれど、明るく憎めない昭光の登場が楽しみになってくる。最後が駆け足な感じだったのが残念。これから、二人がどうなるのか、本当に「ズミズミ、上等」だといいけど。

2017/03/01

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