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犬身

犬身

犬身

作家
松浦理英子
出版社
朝日新聞社
発売日
2007-10-05
ISBN
9784022503350
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犬身 / 感想・レビュー

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シナモン

図書館本。犬が好きで犬になりたいと本気で願う主人公房恵。念願かない妖しいバーのマスター朱尾によって見事犬に転生する。フサと名付けられ、大好きなご主人様梓のもとで幸せな犬生を送るはずが、梓の家族がとんでもない人達と知り…。あまりのボリューム、陰鬱な描写、気色悪い母親、おぞましい兄とのやりとり。読んでて疲れるし、イメージしてたのとは余りにも違う物語でしたが妙に先が気になる、不思議な読書体験でした。明るいラストだったのが救いかな。それにしてもあのブログ、一体誰が書いたんだろう…。朱尾さんの正体って…。

2020/02/17

るな

「体は人間だけど、魂の半分くらいは犬」自分が抱えている違和感を“種同一性障害”だと認識し、強烈な犬化願望を持つ房恵。彼女はたまたま知り合った‘Bar天狼’のマスター:狼憑きの朱尾とある契約を交わし、理想的な飼い主のもとで犬としての生を送ることになる…。前代未聞の荒唐無稽な話ではあるものの、なぜかすんなり本人(犬)に感情移入してしまい^^;、仮初めの“犬生”を堪能することができた。愛する飼い主様には鬼畜のような兄と鬼母がいて、楽しいばかりの日々ではないのだけれど、“愛”についての思索は人間以上だったかと。

2015/04/02

miroku

種同一性障害・・・か。悪魔(・・・でいいと思う)との取引で犬になった女性。幸せな犬生を送った場合、または飼い主に欲情した場合は魂を渡すというのがその条件。「ファウスト」かと思ったら、なんかドロドロの展開のあげく・・・。妙な作家である。

2014/09/19

ぐうぐう

犬になりたいと願う女性が本当に犬になり、女性陶芸家のペットとして飼われることになるという物語。ここで松浦理英子が試みるのは、セックスのない親密な人間関係は成立するかといったことだと思う。それを描くのに男女の友情といった生半可な設定ではなく、人間と犬という大胆な関係を用意するあたりが松浦理英子らしい。犬となった主人公が垣間見るのは、一対の兄妹の歪な関係なのだが、それが犬となった自身と飼い主との、ある意味裏返しのような関係であることが、この物語をより象徴的に、そしてシビアな現実社会の一面をダークに照らし出す。

2009/09/06

いっちゃん

姫野カオルコが犬好きと知ったのは、昭和の犬という自伝的小説からでした。松浦さんの犬好きもすごいです。好きからの犬になりたい願望、それを小説にしてしまう、この人にしか書けないと思わせてしまう、松浦理英子って、やっぱり面白いと思う。

2018/09/23

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