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花束

花束

花束

作家
木村紅美
出版社
朝日新聞出版
発売日
2008-10-07
ISBN
9784022504968
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花束 / 感想・レビュー

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巨峰

木村紅美さんははじめて。女子寮の話。女子寮と言えば大学だったり会社だったりが多いけど、ここは東京の某予備校の付属女子寮というのが斬新です。春になれば、みんな出ていかなければならない、そんな女子寮の1年を4人の女の子の視点で描いた作品。親しみやすさや華やかさのうちに、疼痛と焦りを覚える。そんな作品。読みやすい。始めは死の影を感じたが最後はみんな生にいきついたところもいい。

2017/11/23

おかだ

興味深く読んだ。女子寮って、キャッキャかしましいイメージ。でも予備校の浪人生の女子寮…っていうと一気にしんどくなる。大変な時期を一緒に過ごす女の子たちの連作短篇。浪人生だけど恋もするし息抜きもする。漫画にうつつを抜かす時も…ていうか追い込みの時期に意図的に『バナナフィッシュ』を流行らそうとする多英はマジで鬼。この時期を一緒に過ごした仲間の事は、もしかしたらすぐ忘れてしまうのかな。一生モノの思い出になるのかな。また会う事が無さそうなのが、少し切ない。エピローグの寮母さんがとても良かった。

2019/01/14

ぶんこ

予備校の女性だけの寮でのお話。夜明けまで騒いでいる素行不良の秀才礼奈。その礼奈の章で、彼女の悩みや素顔を知ると、そんなに悪い子ではない。人は外見だけでは判らない。他にも北海道から出てきたダサいあおい、大好きだった兄に突然死された哀しみを引きずる咲、エロい漫画を描く8年間住み続ける多英。他の子の目線から見ていた(こういった子)というのとは微妙に違う内面。予備校生のストレス、嫌がらせ等々リアルなようでいて読み手にはサラッと流れるのは作者の意図してのことか?

2017/12/20

野のこ

予備校の寮で繰り広げられる連作短編。始め思い描いていた人物像と違った一面も見えてきて面白かったです。私も上京して寮暮らしだったので懐かしい気持ちに。「ニガニガニガー !!」みたいな曲、私も当時の友人や恋人に影響されて聞いてた(笑)寮ではこれまた同じく男子禁制なのに廊下で男とばったり会ったことも!!窓から潜入?誰が連れてきたよ。画びょう事件はもう大人なのにヒドイ 怒りです!結局誰の仕業? 多映のケーキの心遣いは素敵でした。エピローグも良かったです。それぞれの未来へ

2017/11/13

スノーマン

装幀が素敵。面白かったけど、時代設定がよく分かんない(笑)カセットテープが主流だし浪人生活してる子がこんなにたくさんいるってことは結構前のこと?どの女子も他人の目を通すと謎めいているけれど、それぞれの事情を知るとこういう子になるのかと興味深かった。受験前に寮の子に漫画を上手に流行らせてるそのラインナップが、どの漫画もハマるのは仕方ないというのばかり(笑)

2017/09/25

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