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八番筋カウンシル

八番筋カウンシル

八番筋カウンシル

作家
津村記久子
出版社
朝日新聞出版
発売日
2009-02-20
ISBN
9784022505293
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八番筋カウンシル / 感想・レビュー

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ぶんこ

カウンシルって何の事?と思い始めて読んでみたら、青年会の事? 小さな商店街が舞台なのですが、大人のいやらしさ満載で辟易しました。 カジオへの冤罪の一件に全てが現れていて、こんな商店街が廃れていくのは仕方ないと思ったり、魚藤のように仕事に頑張っって、お客さんに喜んでもらえる気持ちがあれば、近くにスーパーやモールが出来てもお客さんは買いにくるでしょう。 登場人物の中では、エトさんやタケヤスやヨシズミのおじいちゃんが魅力的でした。 一本筋の通っている大人としての風格を感じました。

2016/02/23

taiko

地方のアーケード街八番筋で育ったタケヤス。幼馴染のヨシズミとホカリと共に、商店街のカウンシルに参加することになった。… 今の彼らと、中学生の彼らが交互に書かれ、八番筋で今何が起こっているのか、過去に何があったのかが気になり、ページをめくる手が止まりませんでした。 淡々と流されてきていた日常の様子に、実は様々なことが隠されていて、読み流していたページを何度も繰り直す。 伏線は張り巡らされていたという感じです。 理不尽な大人に振り回されてきた彼らは、芯の通った大人になっている、その姿が潔いい。→続く

2018/04/08

みどり虫

商店街で育った3人。中学生だった彼らと、30歳になりカウンシルの大人達と過ごす現在が交差して描かれているので、過去からずっと心に小さな棘が刺さったまま生きているような彼らのやるせなさや怒りや諦めに共感しながら、私も心がずっと波立つような思いで読んだ。楽しい話ではないのに夢中になり、ラストはちょっとホッと出来て良かった。津村さん、これも好きです。

2016/07/02

shizuka

ややこしい大人の中で育ってきたヨシズミ、タケヤス、ホカリ、カジオ。30を目前とした今と、中学時代の回想が交互に書かれ物語に厚みをつける。帯にある「孤児」の物語とは言い得て妙だ。彼らに親はいるがどこかずれている。見ている方向が違いすぎて相容れることはない。誰独りとして彼ら若者と共感する「大人」が出てこないのが新鮮。突き抜けてる津村さん。エト夫人が所有する土地の行く末で大人たちは右往左往する見事にブザマ。最後エトさんがびしっと決めるあたりは爽快。なめんなよ!と私も思った。あまり教訓のないお話、それがまた良い。

2018/01/15

なゆ

前回じっくり読めなかったので5年ぶり再読。近隣に巨大ショッピングモール建設の噂がある商店街が舞台。決して人情あふれるイイ話にならない所がいい。古くからある商店街という狭くて特殊な世界を、実にリアルに暴き出してる感じ。仕事を辞めてUターンしてきたタケヤスを中心に、30歳目前の同級生3人の今と中学生の頃の記憶が交互に描かれている。昔の悲しくて後味の悪い出来事、それが今にどう影響するのか。でもいろいろあっても、そこで生きるしかないから、ラストの落ち着き方もうなづけてしまうんだな。タケヤス、もどかしすぎやろ~。

2014/11/01

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