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例外社会

例外社会

例外社会

作家
笠井潔
出版社
朝日新聞出版
発売日
2009-03-19
ISBN
9784022505484
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例外社会 / 感想・レビュー

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じょに

人文学系の知に埋め尽くされた怒濤の700ページ。この4200円は出すべき。現在を「例外状態を構造化し、国家それ自体が例外状態に変質した」例外社会だと捉え、生-権力は「死なせるでも生かすでもなくて、生き残らせる」やり方をとり、人間を「死の中へ廃棄」するへと至る。ここに至るまでの世界史的な経緯を、シュミットとフーコーと共にさらりと記述してゆく様が圧巻。いかに自分の視野が中途半端に狭かったことか。立ち位置ではなく図表の提示。全共闘からのちゃんと読むべきラブレター。

2009/03/21

てら

やっとこさ読了。何ヶ月かかったことか…伊藤計劃『虐殺器官』、大塚英志『物語消費論改』、片岡義男『日本語の外へ』、いしいひさいち『現代思想の遭難者たち』などなどが補助線となってどうにか読み通せました。 これはもう執念というか粘着というか、笠井潔にしか出来ない「芸」だと思います(怒られるかな?でも悪い意味じゃないですよ)。ここまでこじらせられれば立派な「本物」ですよ。本物はいいもんです(映画『麻雀放浪記』の加藤健一の口調で)。

2013/04/14

nog_m

連載だからある程度しょうがないんだろうけど、論が前後にわたって展開し過ぎておいてけぼり。あと、前提知識を必要とするパートが多くてそこら辺も結構骨。ただ、(繰り返し読んで)(本文から派生して現実世界での事柄と絡めて考えていけば)内容も面白く感じる。いろいろ疲れるけど。何度も読み返して他の既読者と一緒に議論したことでなんとなく分かったかな、という感じ。

2011/10/26

抹茶ケーキ

シュミットの議論を基に「例外社会」の概念を使って現代日本を記述。書かれていることは大体社会科学でよく言われていることだけど、それをここまでまとめてるのはすごいと思う。この手の議論を読んでいつも思うけど、例外は原則がないといけないので、その意味で原則を措定できた近代的な思考形式にあまりに依存してるんじゃないかと思う。

2018/01/14

Rollin'

今なお続く観念論的言説空間の自閉を突き破るべく、歴史や国家という視点から現代社会を徹底的に論じた大作である。問題があまりに多岐にわたるので、再読しないと自分の頭では十分理解できない。しかし、今まで経済学者や政治学者が使ってきた論理は「例外社会」においては無効であり、新たなる時代の社会理論が必要だということはよくわかった。

2009/07/17

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