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繪本 仮名手本忠臣蔵

繪本 仮名手本忠臣蔵

繪本 仮名手本忠臣蔵

作家
安野光雅
出版社
朝日新聞出版
発売日
2010-09-07
ISBN
9784022507839
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繪本 仮名手本忠臣蔵 / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

旧暦の12月14日は、太陽暦の2017年では1月11日にあたるようだ。この日は、言わずと知れた吉良邸討ち入りの日である。実際の事件は314年前のこと。もちろん、忠臣蔵と呼ばれているのは『仮名手本忠臣蔵』にちなむもの。最初は浄瑠璃作品として大坂竹本座で初演されている。さて、本書は縦30.5cm、横22cmの大判絵本。いずれのページにも安野光雅の絵が冴えわたる。通し狂言で上演されることはめったになく、よく上演されるのは5段目、7段目だろう。安野の絵はいずれも捨てがたい上に浄瑠璃、歌舞伎の芝居のムード満点だ。

2017/01/02

KAZOO

安野さんによる歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」を絵本に仕立て上げたものですばらしい印象を受けました。わたしは安野さんの絵本では景色や建物の本を最近は中心に読んでいますが、このような物語も捨てがたい気がします。下段にはセリフや物語の内容を書かれていてわかりやすくなっています。他の物語の本も読みたくなりました。

2022/10/10

積読亭くま吉(●´(エ)`●)

★★★★何この吸引力。ダイソンより安野光雅。侮った覚えは欠片も無いが、まいったねコリャ。勘三郎が観たくなった。シネマ歌舞伎で、平成中村座かからねぇかなぁ。人形浄瑠璃が基盤となって描かれている絵本なのだけれど、忠臣蔵への印象がちょっと変わった。これは、女が良いんだなぁ。遊女に身を堕としながらも、したたかな「おかる」しかり、夫を殺されたものと勘違いし、激高した姑が、勘平を指し「ぶち殺してやってくれ」と叫ぶさまは、鳥肌がたつ。ここでの盛り上がりは欠かせない(笑)三味線が聞こえてきそうな解説と絵にただただ酔った…

2015/06/11

たんたん(休みます)

歌舞伎の定番「仮名手本忠臣蔵」12月になると毎年そわそわ。大好きな「忠臣蔵」の季節だ。読友さんに勧めて貰って繪本を読むことに♪歌舞伎の舞台をそのまま絵にした想像とは全く違った忠臣蔵にすぐ夢中になった。お話は何段目で区切られ、所々で歌舞伎の説明もあり、本当に歌舞伎を見ている気分にさせられる。絵からも文からも安野光雅さんの歌舞伎への愛が感じられる。最後の歌舞伎座の絵は一見の価値あり。14日の1時頃に読み終え、今頃赤穂浪士達は吉良邸に向かっていたのかなぁと思うと胸がジンとした。

2016/12/14

ぶんこ

日本人の多くの人が好きな忠臣蔵。 言い難いのですが私は苦手。 歌舞伎好きなので、わざわざ演目を選んでまでは観ないのですが、人気だけに他の観たい演目と抱き合わせで何度か観ています。 それだけに最初のページ絵から女形の顔に違和感。 どうみても文楽の顔。 著者が人形浄瑠璃に傾倒しているので・・と書かれていて納得。 解説を読んでいると、益々苦手感が募り、かろうじて絵を楽しむ事で読みきりました。 私に「忠義」という観念が皆無なのが原因か? つい女性目線で考えてしまうので、ここは堪えて欲しかったと思ってしまうのです。

2015/10/24

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