和子の部屋 小説家のための人生相談
和子の部屋 小説家のための人生相談 / 感想・レビュー
❁かな❁
お気に入りさんの感想から読んでみました!阿部和重さんの作品は伊坂幸太郎さんとの合作のキャプテンサンダーボルトしか読んでないので阿部さん個人の本としては今作が初めて(笑)阿部さんが徹子の部屋のように「和子の部屋」で和子として有名女性作家さんの相談に答えていきます!阿部さんは敢えてその場で相談内容を読み作家さんとお話をしながら最終的な答えを共に導き出され、スゴイなぁと思いました*相談者の方々も豪華メンバー!コメント欄に記載。川上未映子さんと阿部さんが御結婚される前の対談でいい感じでした♡とても面白かったです★
2015/07/15
ケイ
伊坂さんとの共著で名前を知った阿部和重。あなたは何者?との疑問に答えるようにタイムリーに目にした読友さんのこの本のレビュー。名前の画数的にか、勝手にハードボイルド的な雰囲気と思っていたら、和子になって女性作家の悩み相談をしているとは!相談者はみな女性。かなりの大物にも、まだ若い人にも真面目に答え、的確に返す和子。とても勘のいい人なのだろう。相談内容により、相談する女性の人となりも見えてくるのも楽しい。金原ひとみと綿矢りさの回が、最も意外で、内容的にも感心した。辛酸なめこさんの相談にものってほしいなあ。。
2015/04/12
めしいらず
和子(阿部和重)のお悩み相談部屋。ここを訪れるのは当代きっての人気女性作家10人。そのお歴々に否が応でも興味を引かれる。誠実な角田、こじれてる川上(未)、意外なほど真面目な金原、意外なほど軽い綿矢、厄介な朝吹、イマドキ風な加藤&島本、風格漂う江國&川上(弘)&桐野らに怯むことなく立ち向かう和子。質問で個々の内面を掘り下げ導き出す明快極まりない回答。印象深いのはやはり大好きな川上弘美の回。まず質問状が一作品のように美しい。そして彼女のペースにハマり手玉に取られつつも、隙を突き見事に切り返す和子。感服仕り候。
2016/06/27
いしかわ
豪華な顔ぶれ。知らない作家が一人もいない。有名な作家たちの真実の姿が明らかになっていくような、そんな不思議な感覚。結局 どの相談事も最後には物語を書くことに繋がっていき、小説を書くということを、仕事というより、人生にしてるような人ばかり。わざわざ遠回りをするように深すぎて重すぎる考え方をする作家達。追いかけている作家の頭の中を覗いたら、ああやっぱり、と腑に落ちた。この人だからこそ、あの小説を書けるんだな、と。
2014/05/17
harass
図書館本。著者和重ならぬ和子として、女流作家たちの悩み相談をまとめた本。創作の悩みが主であるが編集者との付き合いなども。著者は相談内容を対談の直前に読んで悩みを無理なく解消。さすが言葉の達人たちと感心。小説技法についての実作者たちの意見がいろいろありなかなかおもしろい。この著者の本は数冊読んだことがあるがさほど印象が薄かった。しかしいろいろ読んでみようと思った。10名の女流作家たちであるが自分は名前は知っていても未読の人が半分で、川上弘美と川上未映子を混同していた始末。意外とためになった良い本。
2016/07/03
感想・レビューをもっと見る
「阿部和重」の関連作品
何げなくて恋しい記憶 随筆集 あなたの暮らしを教えてください1 (随筆集 あなたの暮らしを教えてください 1)
- 作家
- 三崎亜記
- 松家仁之
- 木内昇
- 蜂飼耳
- 駒沢敏器
- 山根基世
- 三浦しをん
- 山田太一
- 水内 喜久雄
- 多和田葉子
- 高 史明
- 佐々木美穂
- 野崎歓
- 関川夏央
- 戌井昭人
- 山根一眞
- 池澤夏樹
- 森絵都
- 萩尾望都
- 萩原朔美
- 長嶋有
- 高橋源一郎
- 長島有里枝
- 元村 有希子
- 姫野カオルコ
- 赤坂真理
- 片山健
- 大久保真紀
- 山口未花子
- 増田明美
- 阿部和重
- 寺尾 紗穂
- 川島小鳥
- あさのあつこ
- 片桐はいり
- 秋野暢子
- 前田英樹
- 川内倫子
- 内田春菊
- 平田 明子
- 呉美保
- 那波 かおり
- 辻村深月
- 森田真生
- 砂田麻美
- 大宮エリー
- 温又柔
- 坂本美雨
- ジェーン・スー
- 金井真紀
- 望月衣塑子
- 速水健朗
- 木内みどり
- 新井紀子
- 加藤千恵
- 本名陽子
- 内田樹
- カヒミ・カリィ
- 久保田智子
- サヘル ローズ
- 仲野徹
- 加瀬健太郎
- 山崎ナオコーラ
- イッセー尾形
- 安東量子
- 大竹しのぶ
- 曽我部恵一
- 津野海太郎
- 島田潤一郎
- 俵万智
- 出版社
- 暮しの手帖社
- 発売日
- 2023-03-20
- ISBN
- 9784766002294